No.77 差圧伝送器の使用環境温度の影響
■IQシリーズ■
様々な現場でよく使われている差圧式伝送器の、使用環境温度の影響について
測定した結果を紹介します。
1.測定の方法
1.1 測定手順
測定は以下の手順にて実施しました。
① 差圧伝送器の出力信号(電流)を測定できるように配線する。
② 差圧伝送器を恒温槽に設置し、『-5℃』に設定して運転を開始する。
③ 恒温槽の温度が安定したら、0~100%までの各ポイントの圧力を入力し、
そのときの出力信号を記録する。
④ 標準圧力計との差を求め、測定範囲(フルスケール)に対する誤差を算出する。
⑤ 恒温槽の温度を『25℃』及び『50℃』に設定し、同様に測定を行う。
【 検査点 】
・恒温槽の設定温度 : -5 / 25 / 50℃
・差圧伝送器への入力圧力 : 0 / 0.1 / 0.2 / 0.3 / 0.4 / 0.5 (MPa)
1.2 測定イメージ(測定位置)
1.3 今回の測定に使用した機器類
●差圧伝送器
・・・ 2点間の圧力差を測定する計器です。圧力差だけでなく、流量や液面レベルを測定
する目的にも使用されます。
測定レンジ : 0.0~0.5MPa
信号出力 : 4-20mA
●標準圧力計
・・・ 差圧伝送器に加える圧力の基準として使用。
今回は加減圧ポンプと一体の計器を用いました。
●電流計
・・・差圧式伝送器の出力信号の計測に使用。
本体の指示を見ようとすると、恒温槽の扉を開けなければいけない(温度が変動する)為、
扉を閉じたまま確認できるように用いました。
2.測定した結果
2.1 測定データ
2.2 測定データのグラフ
※本ページでの結果は一例であり、結果は機種・レンジ等により異なります。
▼関連「装置の実験データ」はこちら
No.35 マノスターゲージの取付姿勢によるゼロ点の変化
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