メールマガジン第35号 『実務版 クリーンルーム評価試験の進め方』:4回シリーズの第2回 試験仕様とその決め方
前々回から、お客様の多くが使用されているクリーンルームで、
定期的な実施が必要な性能評価試験について、その規格~実務
~報告までの実務(進め方)をシリーズで、お伝えしています。
前回は、4回シリーズ第1回目として、
第1のポイント「クリーンルーム評価試験規格要求の実現方法」に
ついてお伝えしました。
今回は第2回目として、クリーンルーム性能評価の試験計画を
立案する際に重要な『試験の中身の決め方のポイント』について
お話します。
【本 文】
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現場で実施されている性能評価試験の種類は
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>> クリーンルームに対する現場の要求から、
一般的に、差圧測定や風量測定などの5種類の測定が実施されて
います。
▼この5種類の試験の具体的な内容は、こちらをご覧ください。
https://www.validation-wa-nks.jp/shien-jitsumu/kankyo.php#4
■ これらの試験の仕様を事前に十分検討しておくことで、いざ
現場で作業、という時に迷ったり、作業の漏れを防ぐことが
できると考えます。
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決定すべき「その試験の中身」とは
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>> それは、試験の種類ごとに決める具体的な「作業内容」や
「判定基準」等のことです。
■ 設備仕様、使用形態、重要度などキチンとポイントを押さえた
取り決めが必要となります。
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ポイントを押さえる為の視点は、二つあります。
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視点①:[ 測定の仕様に関することについて検討する ]
試験時の空調設備に関連する状態(運転モードや
局所排気のON/OFF)等を取り決めます。
視点②:[ 測定する環境に応じた対応を考慮する ]
設備の構造・レイアウトや、運用状態からくる作業への
要求・制限事項の対応内容を取り決めます。
▼上記の視点で、
当社が使っている「差圧試験」の例は、こちらをご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2009/1126_110000.php
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マンツーマンで、最適な試験仕様を決定します。
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★当社では、
現場でバリデーションを実施する立場で生まれた資料を使って
お客様の現場に最適な試験仕様を事前にキッチリ取り決めています。
このことで、
当社にとっては確実な作業をスムーズに進められるメリットが、
またお客様にとっては、評価試験の規格から作業まで、全体を
見渡せることにより試験計画を立案して頂きやすくなります。