メールマガジン第39号 監査者から是正処置を受けたインキュベータの管理方法!
昨年一年間ご愛読いただき誠に有り難うございました。
本年も宜しくお願い致します。
今年をスタートするメルマガは、昨年あるお客様から頂いたお問い合せの
キッカケ(お客様の状況)になった出来事からご紹介します。
【本 文】
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キッカケは外部監査員からの指摘でした。
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『インキュベータは、温度表示器のキャリブレーション(校正)のみでは
管理内容として十分ではありません。インキュベータの性能を確認・評価
して下さい。』という指摘でした。
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指摘を受けたその状況は・・・。
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>> このお客様は、品質試験のために、インキュベータを使って培養を
されていました。
その培養条件は、
一般的に用いられている (公定法) 培養温度:35℃±1℃
(食品衛生六法, AOAC法, FDAなど)でした。
■この要求を満足させるため、
インキュベータ本体についている温度計を管理用の計器として、
定期的にキャリブレーション(校正)を行っていました。
→しかし、今回の指摘を受け、当社にお問い合せを頂きました。
・何故、試験室設備(インキュベータ)はキャリブレーション(校正)
のみの管理では十分でないのか?
・具体的にどうすれば良いのか?
〔このご質問には次週号で回答します。〕
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ところで、外部監査員の指摘の意味を考えると・・・。
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>> それは「インキュベータの使用目的に見合った内容・方法で管理を
して下さい」と言うことと思います。
シャーレ等培養するモノを置く庫内の位置が、上記の決められた
培養条件を満足しているかどうか?
→この事が分からないと、培養した結果の信頼性も
危うくなるために出た指摘と考えられます。
●則ち、温度計の校正で管理するだけでは不十分となります。
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ご質問の解決方法・ヒントは、次週号で具体的にご紹介します。
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当社では、
現場で性能評価試験・キャリブレーション(校正)を実施する立場で
生まれたノウハウで、お客様のお役に立つアドバイスを行っています。