メールマガジン第45号 ループ校正って一体何?
前回、前々回のメルマガでは、再バリデーションの実施周期の実状や
その周期を設定するためのヒントをお届けしました。
今回は、先日開催した当社セミナーの中で頂いたご質問の中から
『ループ校正(キャリブレーション)とは何?』についてご紹介します。
【本 文】
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「ループ校正」とは?
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>> 検出部分から表示器までの一連の総合的な誤差を確認することを
いいます。
■ これは、計装工事マニュアル(計装工事の教科書的な図書)における
”ループ試験”の中で校正を行うものを「ループ校正」と呼ばれます。
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「ループ校正」は何故必要とされるのか?
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>> 設備が機能通り運転できることを保証するには使用状態での確認が
必要です。
計測機器の場合、この確認を「ループ校正」といい、OQ(稼働時
適格性確認)の前提として実施されます。
■ 例えばセンサを交換する場合、メーカで校正された新品を取り替える
だけでは、使用状態で確認されていない為、製造に使用できません。
センサを交換後、現場で「ループ校正」する必要があります。
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「ループ校正」の作業内容とは・・・
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>> 温度の「ループ校正」を例にすると基本的に以下のように作業を行います。
① 設備の温度センサを検査温度に設定した温槽(恒温水槽)に挿入する
② 温槽の温度を標準温度計で測定する
③ 設備の表示温度を読み取る
④ 設備の表示温度と標準温度計との差(誤差)を求める
⑤ 許容値を基に合否の判定をする
▼『温度のループ校正』のイメージはこちらからご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2010/0225_110000.php
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お客様のご要求に応じた作業をお届けしています。
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>> 「ループ校正」を行う時、
以下のような悩み事、困り事があればお気軽にご相談ください。
・作業する人手が足りない
・作業可能な期間が短くて対応できない
・適切な標準器が不足している
●当社は、
フィールドでバリデーション・キャリブレーション(校正)を
実施する立場で生まれたノウハウで、お客様のお役に立つアドバイスを
行っています。