バリデーション@エヌケイエス株式会社 NKS

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メールマガジン第47号 温度試験槽の検証での盲点とは?

  前回のメルマガでは、恒温槽(インキュベータ)のバリデーションの
  具体的な作業内容をお届けしました。
  今回は、恒温槽内の温度測定時の盲点とも言えるセンサーの
  熱応答速度を表す時定数についてご紹介します。 
【本 文】
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  時定数は、センサーの太さによって、大きな違いがあります!
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 >> 一般的な温度センサーの時定数を調べると・・・
   A社のシース測温抵抗体センサーの太さ毎の時定数は
   下記の通りです。
   ① 太さ3.2Φのセンサーでは → 20秒
   ②   4.8Φ        → 40秒
   ③   6.4Φ        → 60秒
   ④   8.0Φ        → 110秒 
   (上記の値は放熱係数を想定して、0℃→100℃(沸騰水中)の
    時定数を10倍にしています。)        
  ▼ 気相での温度センサーの時定数例はこちらでご覧頂けます。
    https://www.validation-wa-nks.jp/2010/0311_110000.php
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  温度センサーの時定数は小さいほど良いか?
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 >> 槽内温度の検証では「時定数が小さいものを使いたい」と普通は考えます。
   何も知らなければ、私たちは反応の速い(=時定数が小さい)センサーを
   使った方が評価に適したデータが取れると信じ込んでいます。
  ■ しかし、小さすぎる時定数が問題を起こすことがあります。
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  槽内温度測定時の盲点!
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 >> 同じ装置でも、時定数の違うセンサーによって、合否が変わってきます。
   時定数が小さい(反応が速い)温度センサーを使って測った
   温度変動の大きさは、遅い温度センサーを使った場合より、
   極めて大きくなることは容易に想像出来ます。
  ● これが、槽内の温度測定での盲点です。
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  そのため、規格では時定数を決めています。
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 >> 日本試験機工業会(通称:JTM)では時定数を「10秒~60秒」
   と決めています。
   上記のセンサーを規格の要求に沿って選択すると【①②③】の
   いずれかを選択する必要があると言うことになります。
 ■□・・・次回では、この盲点を分かり易く実例でご紹介します・・・□■
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  お客様のご要求に適したアドバイスを行っています。
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 >> インキュベーター、保管庫等の温度の変動測定や、
   ヒーティングブロック等の温度推移・分布測定など、
   現場での作業において様々なご要望にお応えしています。
  ●当社は、
   フィールドでバリデーションを実施する立場で生まれたノウハウで、
   お客様のお役に立つアドバイスを行っています。