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メールマガジン第48号 温度試験槽の検証での盲点の解説

  前回のメルマガでは、恒温槽内の温度測定時の盲点ともいえる
  温度センサの熱応答速度を表す時定数についてお届けしました。
  〔”時定数”について、前回のメルマガで特に説明しませんでしたが
   ご質問を受けましたので、改めて概要を記載します。
   →時定数とは、始点と終点の差の63.2%に要する時間です〕
  今回は、時定数の違ったセンサを使った時に生じる温度測定の盲点の
  実例と温度センサの選択時の考え方についてご紹介します。 
【本 文】
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  温度測定での盲点が分かる実例です。
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 >> 規格に記載されている2種類の温度センサで、恒温槽内の同じ場所の
   温度を測定しました。
   使用したセンサは、
   先週号でご紹介した業界のJTM規格に記載されている
   「3mm黄銅球付きの熱電対」と「5mm黄銅球付きの熱電対」です。 
   ▼測定の条件と結果はこちらでご覧頂けます。
    https://www.validation-wa-nks.jp/2010/0318_110000.php
  ● 見て頂いたグラフのように、平均値は同じでも、波の高さに違いが
    あることで、同じ評価にならないことがあります。
→これが盲点となります。
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  上記のデータで同じ評価にならない例!
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 >> ある温度以下で使用することが目的の恒温槽の使用可否を評価するとき
   評価基準が”34℃以下”と決められている場合には、
    3mm黄銅球付きの熱電対のデータでは、「不合格」になり、
    5mm黄銅球付きの熱電対のデータでは、「合格」になります。
  ● このように、規格に記載されるセンサを使用したとしても、
    同じ評価になりません。
  ■ 従って
   継続的に評価をしたい場合は、同じセンサ、又は同様のスペックの
    センサを使用することが重要になります。
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  では、センサを選択する際の考え方とは・・・
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 □ 温度の変化率を厳密に取りたい場合は、5mm黄銅球付きの熱電対より
   3mm黄銅球付きの熱電対を選ぶ方が良いと言えます。
 □ また、意図的に、より安定したデータが欲しい場合は、5mm黄銅球付きの
   熱電対を選んだ方がデータの上下の幅は収まります。
 ● このような考えでセンサを選び直す時には
   測定方法の思想が変わったということを予めどこかでうたっておいて、
   後日遡った時に、何でだろう?という話にならないように管理上注意
   することが必要と思います。
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  お客様のご要求に適したアドバイスを行っています。
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 >> インキュベーター、保管庫等の温度の変動測定や、
   ヒーティングブロック等の温度推移・分布測定など、
   現場での作業において様々なご要望にお応えしています。
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