メールマガジン第51号 オートクレーブでの滅菌不足?
前回のメルマガでは、節目の50号として、毎週お届けしています
メルマガから、皆様の反応の大きかったメルマガの各情報の
「TOP3」をお届けしました。
今回は、オートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)における被滅菌物の
大きさで生じる滅菌温度までの到達時間の違いを実測データで
ご紹介します。
【本 文】
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滅菌温度に到達しているか心配になったことがありませんか?
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>>「この程度のものなら滅菌できる」と思いがちなオートクレーブ。
でも、本当に大丈夫なのか・・・と心配になることもあるのでは?
そこで、実際に温度を測ってみました。
▼ 測定方法や温度データは、こちらでご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2010/0408_110000.php
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滅菌に影響する数値で違いを見ると・・・
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>> 被滅菌物の大きさで滅菌温度までの到達時間が違います。
負荷容量が最も大きい被滅菌物の到達時間は、負荷容量が
最も小さい滅菌物より『15分も』遅く滅菌温度に到達します。
● この遅れ時間は「滅菌できてる」「できていない」に大きく影響します。
>>「負荷容量の大小」と「滅菌温度の遅れ」の関係は感覚的に思ってた
通りでしたが、具体的にどれだけ遅れるのかまではわかりません。
■ 滅菌できていることを保証するには、やはり実際の使用条件で
確認することが重要と考えます。
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こんな条件でオートクレーブの滅菌特性が変わります。
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□ 滅菌負荷物の量・内容(ex.想定される最大、最小、代表的パタン等)
□ 装置の運転条件(ex.温度、時間、圧力)
□ 温度の測定位置(ex.空間の四隅・中心、設備の制御/品温用センサ等)
● 上記の内容を設定し、バリデーションを行うことで、実際の
使用条件での滅菌性能を保証することができます。
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お客様のご要求により、滅菌特性を測定しています。
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★ オートクレーブの温度分布、被滅菌物の温度上昇、熱浸透試験などの
現場での作業において様々なご要望にお応えしています。