メールマガジン第54号 マノスターゲージは取付け姿勢で値が変わる!
前回のメルマガでは、恒温水槽内の温度が不安定になる事例と
対策の効果を実測データでお届けしました。
今回は、現場でよく使われているマノスターゲージ(差圧計)の
取付け姿勢による誤差についてご紹介します。
【本 文】
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皆さんのマノスターゲージは正しく据付られていますか?
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>> クリーンルームの室間差圧やHEPAフィルターの差圧の測定に
よく使われるマノスターゲージ。皆さんも目にする機会の多い
測定器と思います。
□ このマノスターゲージは微小な圧力を測定するので、
垂直取付や水平取付等の指定があるものが殆どです。
→そこで、今回はこのマノスターゲージの取付姿勢による
影響が出るのか、測定してみました。
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測定結果は? ⇒ 取付角度による影響は確かに出ました!
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▼ まずは、測定方法とデータをこちらでご覧下さい。
https://www.validation-wa-nks.jp/2010/0428_111000.php
>> このデータから次のことが分かりました。
■ 取付姿勢によるゼロ点のズレは、最大3.9%もあることが解りました。
● 取付姿勢の影響を少なくするために、正しく使うポイントを考えました。
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マノスターゲージの正しい使い方とは?
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>> 現場で以下の2つを確認してください。
□ 仕様書などに記載してある垂直・水平等のメーカ指定に従って
取付けられていますか?
□ 取付け状態で高圧/低圧側のチューブを外してゼロ点を
合わせましたか?
● 次回は、今回標準器が間に合わず実測できなかった取付姿勢による
ゼロ点以外の測定値への影響をお届けします。
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現場という環境で、確実に測定しています
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>> 時には
マノスターゲージに接続されているチューブの詰まり、漏れの有無や、
接続先の確認を含めた測定を行っています。
●当社は、
フィールドでバリデーションの実務を行ってきたノウハウで、
どんな環境においても正しい数値をお届けし続けます。