メールマガジン第57号 [IQシリーズ]入力配線の抵抗値の違いで温度表示値が変わる
前回のメルマガではIQ(据付時適格性確認)シリーズの5回目
として現場でよく使用されている抵抗入力タイプの温度計等の
入力配線による温度表示値への影響をお届けしました。
今回は、IQシリーズの6回目として、前回に引き続いて測温
抵抗体入力の温度計・記録計をテーマに、入力配線の抵抗値の
違いよる表示値への影響を測定しましたのでご紹介します。
【本 文】
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入力配線の抵抗値で温度表示が変わる?
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>> 検証に使った機器は、前回のメルマガ同様、温度で白金の抵抗値が
変化する特性を利用している白金測温抵抗体入力の温度計です。
この白金測温抵抗体と温度計の間は、3本の「同じ抵抗値」の
入力配線をつないで、温度を表示するようになっています。
○ 入力配線の抵抗値の違いがどれくらい理論値とのズレになるのか?
また、3本の配線で影響の出方に違いがあるのか?を知りたくて
調べてみました。
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3本の配線毎に違った特性が出ました。
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▼ まずは、測定方法とデータをこちらでご覧下さい。
https://www.validation-wa-nks.jp/2010/0526_110000.php
>> これらのデータは、
抵抗値の変化を温度表示にしている測定器では、ほぼ想像していた
傾向の結果になりました。
○ この様に理論値とのズレを起こす抵抗値の差が、現場で起こる要因を
考えてみました。
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抵抗値の変化は接続箇所で生じることが多い!
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>> 抵抗値の変化は「配線に使用する電線自体」と「端子台や端子などの
接続箇所」で発生すると考えられるが、電線自体の抵抗値が変化
することは希なことと考えられます。
《3本の入力配線に問題に無いことを現場で確実に確認する方法があります》
▼ そのやり方は、こちらでご覧いただけます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2010/0520_111000.php
○ この方法は、計装配線の据付時適格性確認(IQ)で応用できますので
是非、活用してみてください。
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現場という環境で、確実に測定しています
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●当社は、
フィールドでバリデーションの実務を行ってきたノウハウで、
どんな環境においても正しい数値をお届けし続けます。