メールマガジン第58号 [IQシリーズ]温度表示器(熱電対入力)は取付場所の環境温度で表示値が変わるか?
前回のメルマガでは、IQ(据付時適格性確認)シリーズの
6回目として、測温抵抗体入力の温度計・記録計をテーマに、
入力配線の抵抗値の違いによる測定値への影響をお届けしました。
今回は、IQシリーズの7回目として、チョット特殊な例ですが、
熱電対入力タイプの温度計の取付環境(温度)による表示値への
影響を取り上げてみました。
【本 文】
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環境温度が表示値へ影響する??
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>> 現場の担当者は、メーカーが保証している使用温度範囲内であっても、
取付場所の急激な温度変化が、表示値に影響することを感覚的に
知っています。
しかし、実際のところ、どれぐらいずれるのか具体的な値としては
知られていないのが現状だと思います。
○ そこで、熱電対入力タイプの温度計を使って、急に温度が変化した時に
表示値にどれぐらい影響するか調べてみました。
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温度表示値は意外な変化をしました!
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>> この結果の変化を言葉で説明することは困難ですので、まずは、以下の
データを見てください。
▼ 測定方法とデータをこちらでご覧ください。
https://www.validation-wa-nks.jp/2010/0603_110000.php
○ この表示値の変化は、表示器の端子台や温度補償のためのセンサーが
温度変化の影響を受けたからと考えられます。
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熱電対入力タイプの温度計の使用上(環境温度)の注意点は!?
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>> この温度計では、2つの注意点があると思われます。
①温度計の本体には、急激な温度変化を与えない
例えば、クーラーの風が直接温度計に当たらないよう工夫する。
②急激な温度変化を与えてしまった時には、30分ぐらい待ってから
使う今回のデータからは、30分経てば、なだらかに基準の値に
戻ることが分かりました。
● この様に、現場の温度環境が表示値に影響しますので、
IQ(据付時の適格性確認)での環境測定も重要と考えています。
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現場という環境で、確実に測定しています
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● 当社は、
フィールドでバリデーションの実務を行ってきたノウハウで、
どんな環境においても正しい数値をお届けし続けます。
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