メールマガジン第59号 [IQシリーズ]温度表示器(測温抵抗体入力)は取付場所の環境温度で表示値が変わるか?
前回のメルマガでは、IQシリーズの7回目として、チョット特殊な
例ですが、熱電対入力タイプの温度計の取付環境(温度)による
表示値への影響をお届けしました。
今回は、IQシリーズの8回目として、前回と同じ条件で測温抵抗体
入力タイプの温度計の場合の表示値への影響を測定しましたので
ご紹介します。
【本 文】
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測温抵抗体入力タイプでも、環境温度が表示値に影響する??
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>> 影響の出方は、大きく変化した前回測定した熱電対入力タイプの
温度計と全く違うモノになりました。
▼ 測定方法とデータをこちらでご覧下さい。
https://www.validation-wa-nks.jp/2010/0610_110000.php
● 上記のグラフの様に、20℃の温度変化を与えても、表示値は
殆ど変化しないことが分かりました。
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どうしてそんな結果になったのか?
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>> それは、それぞれの入力タイプの測定原理の違いが考えられます。
□ 変化が大きい熱電対タイプの温度計は、
入力線を接続する端子台付近の温度を測定して演算している
ことが大きな原因と思います。
□ 測温抵抗体タイプの温度計は、
上記の温度を測定する必要がないため、殆ど変化しないと
考えられます。
● この様な特徴も利用して、
皆さんの使用場所に見合ったタイプの温度計を選ぶことも
重要と考えます。
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温度が急激に変化する場所には「測温抵抗体入力タイプ」!
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>> 現場に表示器を必要とする下記の様な部屋・室がピッタリだと思います。
□ 動物の汚物を温水洗浄する研究所などの飼育部屋
□ 冷蔵庫等の扉から冷気が流れ込む準備室や前室
等々
● 上記の様な場所(部屋・室)では、測温抵抗体入力タイプの
温度計がより安定した測定が望めます。
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■ このIQシリーズは、ご紹介するデータの収集のため、
チョットお休みします。
《次週号からのテーマをお知らせします》
次週からは、皆様が使用されている装置の機能に焦点を当てた
各装置のお話をしていきたいと思います。
まずは、保管という機能に関して、フリーザ、冷蔵庫、保管庫などの
機器を取り上げて、色んな切り口からお届けいたします。
▽▽▽—–《業務に活えそうな情報をご紹介します》—
■ 試験室に使用する装置・機器のバリデーションの考え方と進め方の
一日セミナー受付中です。
▼セミナーの詳細は、こちらからご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/nks-seminar/
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https://www.validation-wa-nks.jp/nks-seminar/form.php
>>> 皆様のご参加をお待ちしております。
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