メールマガジン第60号 [保管シリーズ]フリーザー内の温度は安定している!?
前回は、IQシリーズの8回目として、チョット特殊な例でしたが、
測温抵抗体入力タイプの温度計の場合の取付環境(温度)による表示値への
影響をお届けしました。
今回から、皆さんが使用されている装置の機能に焦点を当てたメルマガを
お届けしていきます。
第1回目は「庫内温度は安定している」と思ってサンプルを保管している
フリーザをご紹介します。
【本 文】
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温度表示はいつも「-80℃」なので安心!?
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>> フリーザを使っていると、
温度表示を見て、表示値が安定していると、誰でも「大事なサンプルが
チャント保管できている」と思っています。
あるいは「庫内に入れれば(どこに置こうが)表示温度で保管できて
いる」とも思っています。
でも・・・本当にそうなんでしょうか?
● 自分が使っているフリーザも、「思っている通り」になっているのか
チョット気になり、調べてみることにしました。
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場所を決めて調べてみたら・・・。
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>> 設定温度 -80℃で、庫内の上下左右の各点(9点)で測定しました。
測定結果は、上下の場所による温度差が大きいものでした。
▼ 測定箇所と温度データは、こちらでご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2010/0617_110000.php
●「えー!」とチョット驚く結果でした。
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結構、設定温度との差がありましたが・・・。
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>> 今回のデータでは、例えば、-70℃以下でのサンプルの保存使用には、
問題がないことが確認できました。
他のフリーザでも同じ様な傾向になっていると考えられますが
温度表示を見るだけでは、使用条件にマッチしていると言い切れないと
思います。
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問題を解決する方法はひとつ!!
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>> 使用したい場所をハッキリさせて、温度が使用条件に合っていることを
確認することです。
機体差がありますので、
使用しているフリーザで、タテ・ヨコ○○cm 、扉から○○cmのエリアが
大丈夫というデータをとっておきます。
■ この様に、使用できるエリアのイメージを持っていただくことで、
保管物の管理が安定すると思います。
●当社は、
フィールドでバリデーションの実務を行ってきたノウハウで、
どんな環境においても正しいデータをお届けしています。