No.44 『出し入れ「さっさ」』の製作
■OQ[保管]シリーズ(番外編)■
保存・保管する等の用途で使われている保冷庫の扉の開け閉めによる
温度への影響についてコチラで紹介しました。
https://www.validation-wa-nks.jp/2010/0624_110000.php
この中で、温度への影響を少なくするための手立ての一つとして、
『扉を開けて一定時間経過すると作業者に音で注意を促す』と記載しました。
言葉で記載するのは簡単ですが、保冷庫に元からそういう機能が付いていない場合、
具体的にどうしたらよいのか?と思ったので、実際に作り、使ってみました。
1.作成した『出し入れ「さっさ」』
1.1 機器の動作
① (保冷庫等の)扉を開けると、
② 5秒経過したら『ピヨピヨ・・・』 と注意音が鳴る
③ 10秒経過したら『ブー』 と警報音が鳴る
④ 扉を閉めたら消音する
1.2 『出し入れ「さっさ」』の実物
2.機器設置の効果
『出し入れ「さっさ」』を実際に当社の保冷庫に設置して、その効果を確認しました。
結果、確かに”扉を早く閉めようとする”効果が見られました!
注意のピヨピヨ音、警告のブー音共にそれほど大きな音にしていませんが、扉を開けた人に注意喚起するには十分でした。
また、扉を閉じる力の不足や内容物との接触など、何らかの理由で扉が閉まりきっていない場合にも音が鳴るため、意図しない温度上昇等を防止することができます。
▼関連「装置の実験データ」はこちら
No.43 扉の開け閉めによる庫内温度の上昇
No.45 扉の開け閉めによる保管物の温度変化
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メールマガジン第62号 [保管シリーズ]扉を「さっさ」と開閉するように仕向ける対策