No.47 熱風乾燥機の温度分布の状況
■OQ[乾燥]シリーズ■
熱風乾燥機は、庫内の一面から吹き出し、相対する面から排出するものが多く、
結果、庫内全体に風が通るため、場所による温度の偏りが少ないように思えます。
しかし、実測してみないと確かなことは言えないので、調べてみることにしました。
1.測定の方法
1.1 対象設備
・M製作所製棚式熱風乾燥機
W:550 × D:800 × H:1000 (mm)
水平気流タイプ (右側面から吹き出し、左側面から吸込み)
1.2 測定手順
測定は以下の手順にて実施しました。
① 乾燥機に温度センサー(9点)を設置
(測定位置は次項参照)
② 装置を運転
③ 測定箇所毎の温度データを測定し、偏りの程度を確認
【 検査点 】
・設定温度 : 40℃/80℃
・負荷物(内容物) : 無し
1.3 測定位置
上下の四隅と中央の計9点を測定します。
2.測定した結果
2.2 各点の温度(設定温度:80℃)
2.3 結果を纏めると
■ 手前(扉側)の温度が目立って低い
■ 設定温度が高いほど、各点の温度差が広がる
▼関連「装置の実験データ」はこちら
No.28 気相での温度センサの熱応答速度(時定数)
No.29 センサの仕様による温度変動の違い
No.30 試験に用いる温度センサの時定数(実測結果)
▼このページの「メルマガ記事」はこちら
メールマガジン第65号 [乾燥シリーズ]乾燥機内の場所によって温度が違う!?