No.48 真空乾燥器の温度分布の状況
■OQ[乾燥]シリーズ■
真空乾燥器は、その名の通り真空状態で乾燥を行います。
↓ と、いうことは ↓
対流が起きないため、温度の偏りも起きない、、、ように思えます。
本当にそうなのか?
実際にどうなっているか、確認してみることにしました。
1.測定の方法
1.1 対象設備
・T社製 真空定温乾燥器
W:250 × D:250 × H:300 (mm)
壁面の外側にヒーターが設置されているタイプ
1.2 測定手順
測定は以下の手順にて実施しました。
① 真空定温乾燥機に温度センサー(5点)を設置
(測定位置は次項参照)
② 庫内を真空にする
③ 装置を運転(昇温)
③ 測定箇所毎の温度データを測定し、偏りの程度を確認
【 検査点 】
・設定温度 : 50℃
・負荷物(内容物) : 無し
1.3 測定位置
上下の棚板の中央と、壁面との間、及び左側面の中央の計5点を測定します。
2.測定した結果
3. 結果を纏めると
■ 昇温時、壁面はかなり(設定値+30℃)高くなる
■ 棚板では壁面に近い方が温度が高くなった
■ わずかではあるが、棚の上下で温度差が見られる
▼関連「装置の実験データ」はこちら
No.28 気相での温度センサの熱応答速度(時定数)
No.29 センサの仕様による温度変動の違い
No.30 試験に用いる温度センサの時定数(実測結果)
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