バリデーション@エヌケイエス株式会社 NKS

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第74号 同じ規格表記でも中身が違う!注意が必要な温度センサー

  前回は、当社主催の「装置・機器のバリデーションの考え方と進め方」の
  一日セミナーについてご案内しました。
  今回は、温度を高い精度で測定したい場合によく使われている温度センサ
  [測温抵抗体(Pt100)]の交換時の影響やその解決策についてご紹介します。
【本 文】
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  温度センサの交換後、指示がおかしくなった!?
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 >> あるお客さんから、
   『市販されている測温抵抗体[Pt100]を交換し、運転をしてみると、
   何となく温度が違う。』という問い合わせをいただきました。
   取り付いていた同じ[測温抵抗体(Pt100)]のセンサーのはずなのに、
   何でだろう??
   調べてみると、
   使用されている装置は、かなり前に設置されていて、古い規格の
   センサーが使用されていたことが分かりました。
 ■ そこで、古い規格のセンサーと今の規格のセンサーを使ったときの
   温度差を調べてみることにしました。
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  到底無視できない温度誤差!!
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 >> -100℃~500℃の範囲で表示温度への影響を測定しました。
  ▼ 測定方法とデータは、こちらでご覧頂けます。
    https://www.validation-wa-nks.jp/2010/0930_110000.php
  ● 上記から、500℃では『-9℃』も低く表示される事が分かりました。
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  この温度誤差の原因は、規格の改訂です。
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 >> 1989年に世界標準の規格に統一され、古い規格のセンサーと同じものが
   入手できなくなったためです。
  (但し、一部のセンサーメーカーでは「JPt」 の規格で販売されています)
  ● つまり
    『センサに表記してある規格[Pt100]には、同じ規格表記で
    ありながら、温度の出方が違う二種類のセンサーがある!』
    ということです。
  ⇒ 故に、新しい規格のセンサーに交換すると温度指示が
    おかしくなります。
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  解決策は簡単!!
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 >> 新しいセンサーに交換した時は 
   ① 温度を表示している計器の入力設定(入力レンジ等)を、
    新しい規格(Pt100)に設定変更して下さい。
   ☆ 古い規格のセンサーを使う場合は、そのままの設定で使用して下さい。
   ② 次に、念のために、温度表示が正しいことを確認して下さい。
   →確認する方法は以下の[ループ校正とは、何?]をご覧下さい。
     https://www.validation-wa-nks.jp/2010/0225_110000.php
  ■ こんなことで、お困りのことがありましたら、当社にご連絡下さい。
 ▽▽▽—–《業務に活えそうな情報です》—
  ■ 装置・機器のバリデーションの考え方と進め方の
    一日セミナー受付中です。
    ▼セミナーの詳細は、こちらからご覧頂けます。
      https://www.validation-wa-nks.jp/seminar/
    ▼この一日セミナーは、こちらから申し込みできます。
      https://www.validation-wa-nks.jp/seminar/form.php
   >>> 皆様のご参加をお待ちしております。