第78号 [OQシリーズ]安全キャビネットの作業空間の風速データ〈1回目〉
【メルマガの今後のテーマに関して】
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毎回、メルマガの「テーマ」には苦労しています。
当社のトップより、肩を張らずに、お客様が興味を持って戴けるテーマで
いいのでは・・。即ち、当社の業務として行っている設備・装置について
検証業務の立場からのテーマを報告したら・・・。と言われました。
今後、技術的には勿論、皆様が使われている設備・装置を具体的に
取り上げ、検証実務をする立場より報告させて戴きます。
今回は、3回に分けて安全キャビネットの作業空間の吹出し風速の
データをご紹介します。
【本 文】
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基本的なこととして・・・
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>> 安全キャビネットは?
企業や大学などの研究所、実験室、試験室等で病原体や遺伝子組み換え
生物を取り扱う時に、作業をしながら取り扱う菌を封じ込めるための
箱状の設備です。
但し、この安全キャビネットは、「JIS K 3800」では、バイオハザード
対策用クラスⅡキャビネットと定めていますが、このメルマガでは
便宜上「安全キャビネット」と呼んでいます。
>> 安全キャビネットに要求される機能(働き)は?
この安全キャビネットは、有害な菌を取り扱う装置のため、
・病原体などが作業者側に漏れないこと
・病原体などが排気口から漏れないこと
・菌、塵などが開口部より入り込んでも、作業空間を汚染させないこと
が要求されています。
■ そして、これらの機能(働き)を検証することが、この装置についての
当社の実務となります。
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キャビネット内の吹出し風速のデータ!
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>> この測定は、安全キャビネットの規格(JIS K 3800)で定められている
試験項目のひとつです。
▼ 当社の測定方法とデータは、こちらでご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2010/1028_110000.php
■ この安全キャビネットの各領域内の各点(24点)の風速測定値は、
全て定格範囲内に収まる結果となりました。
《次回号のお知らせ》
安全キャビネットは、定められた条件で使用する必要がありますが
条件外でシャッターを開けた時の吹出し風速の違いをご紹介します。