第79号 [OQシリーズ]安全キャビネットの作業空間の風速データ〈2回目〉
前回号に引き続き、
「バイオハザード対策用クラスⅡキャビネット」(このメルマガでは、
便宜上「安全キャビネット」と呼んでいます)の作業空間の吹出し風速
のデータをご紹介します。
今回は、定められた条件で使用する必要がある安全キャビネットを
条件外で使用した時の影響をご紹介します。
▼ 前回号は、こちらからご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2010/1028_113000.php
【本 文】
この安全キャビネットは、前面開口部のシャッター位置を150mmで
使用することが決められていますが、この条件を変えて使った時の
作業空間の吹き出し風速への影響を測定しました。
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予想外の結果になりました!?
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>> 開口部のシャッターの位置を10mm/150mm/300mmに変えて
測定しました。
▼ 測定方法とデータは、こちらでご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2010/1104_110000.php
● 開口部のシャッター位置が10mmで風速が遅くなるのは、意外な結果でした。
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この風速では、性能への影響があるかも?
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>> この様に、風速が「遅くなること」や「早くなること」で性能に影響する
ことも考えられます。
一概に言えませんが、
風速が遅く(早く)なることで、気流の乱れや吸排気のバランスが
崩れて、装置の性能に影響する可能性があると思います。
● やはり、製造業者の指定する開口部のシャッター位置で使用することが
大事であることが分かります。
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《次回号のお知らせ》
次回号では、実際の作業の時には、作業する手や使用する器具を高いところに
動かさないと作業できないことがありますので、「作業空間での作業場所の高さ」
による「吹出し風速の違い」をご紹介します。