No.60 バイオハザード対策用クラスⅡキャビネットの風速分布(その3)
1. 測定の概要
※対象設備・測定器は前回(その1)、前回(その2)と同じです。今回は条件を変えて測定してみます。
1.1 測定の対象
バイオハザード対策用クラスⅡキャビネット
※某工業試験所の設備です。
仕様<作業空間の風速>
前部:0.46m/sec
中間:0.32m/sec
後部:0.32m/sec
1.2 測定に用いた測定器
風速計
・型式
: 6531 (カノマックス社製)
・測定レンジ
: 0.00~9.99(m/sec) / 10.0~30.0(m/sec)
1.3 測定の方法
測定は以下の方法で実施しました。
①バイオハザード対策用クラスⅡキャビネット(以下キャビネット)を運転する。
②キャビネット前面のシャッター開口部を150mmにする。
③風速計のセンサ部の高さを作業台から150mmにする。
④各測定位置(1.4 測定の状況の図参照)にて風速を測定する。
風速は1秒毎に10回測定し、平均値を測定値とする。1箇所につき3回測定する。
⑤を250mm及び350mmにして、同様に各位置での風速を測定する。
【検査点】
開口量(開口部の高さ) :10/150/300(mm)
測定箇所数 : 9箇所
※左/中/右及び、前部/中間/後部の3段×3列
1.4 測定の状況
2.測定した結果
2.1. 測定結果の一覧表
2.2. 測定結果のグラフ
○結果より
■規定位置(150mm)での風速は、メーカーの仕様通りに前部・中間・後部に
風速の差があるが作業空間の上流になるに従い風速の差が少なくなる。
▼関連「装置の実験データ」はこちら
No.58 バイオハザード対策用クラスⅡキャビネットの風速分布(その1) br>
No.59 バイオハザード対策用クラスⅡキャビネットの風速分布(その2) br>
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第80号 [OQシリーズ]安全キャビネットの作業空間の風速データ(3回目) br>