第83号[OQシリーズ]オートクレーブ内の各部温度の特質
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OQ(稼働時適格性確認)シリーズ[オートクレーブ内の各部温度]
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今回は、オートクレーブの滅菌条件や効果確認での測定場所などを
決める際に参考にして戴けるような各部温度の特質を何点かご紹介
します。
[ここで取り上げますオートクレーブは、前々回の第81号と同様、
高圧蒸気滅菌器とも呼ばれている高温高圧の飽和水蒸気により
滅菌処理する機能を持っている装置です。]
【本 文】
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滅菌条件・効果の確認条件を決めかねていませんか?
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>> 規格(高圧蒸気滅菌操作通則 JIS K 3603:1992など)には、
オートクレーブの滅菌条件や効果を確認する測定場所等が
具体的に決められていません。
⇒そのため、使用者が具体的に測定場所等の条件を決める必要が
ありますが、どんな条件にしてよいか迷うことはないでしょうか。
■ そういった時に、当社が打ち合わせの中で使っている
実験データがお役に立てるのでは・・・と思いました。
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当社の実験データを紹介します。
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>> 各実験データを測定方法も一緒に見て頂けます。
▼ こちらからご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2010/1202_110000.php
■ これらのデータは、総てのオートクレーブにあてはまるものでは
ありませんが、考えるヒントにはなると思います。
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こんな場合に使っていただけるのでは!
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>> 測定場所等の条件設定に使って頂けそうな3つのケースについて
ご紹介します。
[パターン1]培地の量が違う場合
⇒容器内の培地量の多少での具体的な温度上昇の違いが分かりますので
皆さんの量に似通ったもののデータを使っていただけると思います。
[パターン2]容器の数が異なる場合
⇒容器数の多少での具体的な温度上昇の違いが分かりますので、皆さんの
容器数に関するデータとして使って頂けると思います。
[パターン3]容器と培地の間の空間温度が必要な場合
⇒その空間の温度が具体的に分かりますので、皆さんの容器での
温度データも推測できると思います。
■ お客様の使用ケースは、上記以外にも多くあると思いますので、
これ以外のご要望があれば、お問い合せください。
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当社の実務知識を取り込んで頂けます。
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>> バリデーションの実務仕様を決める際には、この様な実務知識を
活用して頂けます。
■ 無論、皆さんの総ての疑問にお応えできるわけではありませんが、
かなりの範囲で、お役に立つことができると思います。