No.69 霜取り運転時のフリーザーの温度変化
[フリーザーの霜取り運転]
薬品やサンプルを管理温度で保存・保管する目的で使われているフリーザー。
ドアの開閉で内部に空気が入ると、空気が冷やされて霜がつきます。
フリーザーによっては自動で霜取り運転することにより、これらの霜を取り除く
ものがあります。
⇒ 一度付いた霜を取る、ということは、フリーザーとはいえ
それなりに温度が上がっているはず。どの程度まで温度が
あがるのか、確認してみました。
1. 測定の概要
1.1 対象設備
□ フリーザー
<仕様>
メーカ :シャープ
型式 :SJ-23TE
1.2 測定に用いた測定器
□ 温度ロガー
・型式 : RTR-52A (おんどとりJr)
・測定レンジ : -60~155℃
・精度 : ±0.3℃
【温度収集の条件】
・1分おきに1週間分の温度を記録
・その間フリーザーのドアは開かない
1.3 測定の方法
測定は以下の方法で実施しました。
①フリーザーに温度計のセンサ部を設置する
※庫内の中央付近に設置
②フリーザー内の温度を1分おきに記録・収集する。
※1週間分のデータを収集。
③収集した温度から、霜取り時の状況を確認する。
1.4 測定の状況
(温度ロガーの写真は(株)ティアンドディ様のHPより引用)
2.測定した結果
測定結果のグラフ
□ 通常運転時は-17℃付近を中心に、-21℃~-13℃で制御されています。
□ 霜取り運転時には、2℃~6℃程度まで温度が上昇し、最大6.2℃まで上昇しました。
また、霜取り運転は1週間で8回あり、0℃以上の状態は平均7分間でした。
▼関連「装置の実験データ」はこちら
No.45 扉の開け閉めによる保管物の温度変化 br>
No.44 『出し入れ「さっさ」』の製作 br>
No.43 扉の開け閉めによる庫内温度の上昇 br>
▼このページの「メルマガ記事」はこちら
メールマガジン 第92号 [OQシリーズ]冷凍庫の霜取り時の温度変化 br>