バリデーション関連メルマガ 第92号 [OQシリーズ]冷凍庫の霜取り時の温度変化
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OQ(稼働時適格性確認)シリーズ[冷凍庫の霜取り時の温度変化]
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今回は、低温保管用に、一般的に使用されている冷凍庫の霜取り時の
温度変化についてご紹介します。
【本 文】
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霜取り動作でどれぐらい温度が上がるだろうか?
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>> 製品やサンプルを低温で保管するために使われる冷凍庫では、
庫内の壁や板に付着した霜を自動or手動で取り除いています。
この霜取りの動作は、
庫内の温度を上げることで霜がとれる仕組みになっている様です。
■ そこで、この霜取り動作で、冷凍庫内温度がどれぐらいの温度に
なるのか気になり調べてみました。
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霜取り時の温度変化を測ってみました。
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>> -17℃付近で運転されている冷凍庫で、温度変化を測定しました。
▼ 測定方法とデータをこちらでご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2011/0217_110000.php
● この冷凍庫で下記の様な変化をしました。
□ 0℃をオーバーしたのは合計56分間でした。
(霜取りは1週間で8回あり、オーバー時間は、霜取り1回当たり約7分間)
□ 2℃~6℃程度まで温度が上昇し、最大で6.2℃まで
温度が上がりました。
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この温度上昇で気をつけることがあります。
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>> 霜取りが必要な冷凍庫を使う時に気をつけることは!
□ 管理温度がシビアなサンプルでは、規定された管理範囲を逸脱して
しまうかもしれません。
□ 小容量のサンプルでは温度が大きく変化し、サンプルに大きなダメージを
与えてしまうかもしれません。
>> そのため、
上昇する温度が、サンプルに影響を与えないことを事前に調べておく事が
重要だと思います。
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当社は超低温冷凍庫のOQも対応しています。
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>> 最近では、-70℃といった超低温の庫内温度測定をご要求をいただく
ことが増えてきました。。
■ 従来の測定では、「-50℃まで」がトレーサビリティを保証して
測定できる限界でしたが、
⇒今では、「-80℃まで」の測定ができるようになりました。
●当社では、
フィールドでバリデーションの実務を行ってきたノウハウで、
どんな環境においても正しい数値をお届けしています。