No.71 真空槽の温度の偏り
1. 測定の概要
1.1 対象設備
□ 真空槽
Y社製 真空定温乾燥機
使用温度範囲 : 40~180℃
サイズ(mm) : 300×300×300(mm)
1.2 測定に用いた測定器
□温度センサ+記録計
温度センサはフィルムタイプ (厚み0.3mm)
精度 : JIS A級 〔 ±(0.15+0.002|t|)℃ 〕
【温度データ収集の条件】
・安定(平衡状態に到達)後、1分間隔で1時間分データを記録する
1.3 測定の方法
測定は以下の方法で実施しました。
① 真空槽に温度センサ(5点)を設置する。
② 安定するまで連続運転。
③ 1分おきに槽内の温度を記録・収集する。
④ 収集した温度から平均値を算出し、槽内の温度の偏りを確認する。
1.4 測定の状況
2.測定した結果
2.1 測定結果
□ この測定結果からは、以下のような特徴がみられました。
・ 上段・下段共に手前側の温度が低い
・ 上段の手前が最も低い(最大差 -20.1℃@160℃設定時)
・ 設定値、本体表示と最も近いのは下段奥の点
・ センサー付近と上段奥の点は比較的よく似た温度
2.2 測定結果のグラフ
▼関連「装置の実験データ」はこちら
No.48 真空乾燥器の温度分布の状況 br>
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