No.73 乾熱滅菌器の各部温度の特質
1.温度測定の方法
1.1 測定条件
●乾熱滅菌器
・内寸 :450×450×500(mm)
・設定温度 :250℃
●負荷物(滅菌対象物)
※負荷物の無い状態(無負荷)と、有る状態(有負荷)で測定を行った。
■無負荷時
・標準の棚板のみ設置
■有負荷時の負荷物
・滅菌缶(内部に器具類) ×2
・ビーカー × 4
・試験管 × 50
1.2 温度センサの設置位置
①手前左下部 ②奥右上部
③中央 ④本体の温度センサ付近
・上段 B:試験管(左前端) C:試験管(左後端) D:ビーカー
・下段 A:滅菌缶
1.3 測定システムのイメージ
2.測定した結果(被滅菌物の温度上昇)
3.上記の結果からいえることは
・傾向は当社の今までの経験とやはり合致するものでした。
◇ 有負荷の被滅菌物の温度到達時間は、無負荷より相当遅れる
◇ 被滅菌物の熱容量が大きいほど温度到達時間は遅れる
● 実際には、滅菌する対象物、量や運転の条件により温度の状況は異なります。
乾熱滅菌器では使用時の条件(負荷物の量、内容等)で検証しておくことが、
使用時の滅菌状態の保証で重要になります。
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No.61 オートクレーブでの熱浸透測定(実測結果)
No.32 オートクレーブでの熱浸透測定(実測結果)
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