バリデーション関連メルマガ第98号 [OQシリーズ]乾熱滅菌器の各部温度の特質
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OQ(稼働時適格性確認)シリーズ[乾熱滅菌器の各部温度の特質]
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今回は、加熱による滅菌方法の一つになります乾熱滅菌器の温度データを
ご紹介します。
【本 文】
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乾熱滅菌器の基本的なこととして・・・
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>> 乾熱滅菌器は、加熱乾燥気体で微生物を殺滅する装置です。
(これは「乾熱法」と言われています。)
そして、この乾熱法では「温度」と「時間」が、使用時にどんな状態に
なっているかがキーポイントになります。
>> 従って、この乾熱滅菌器に要求される機能(働き)は?
庫内の滅菌に使用する場所の温度が
・予め設定した温度範囲内になっていること
・また、上記の範囲内で決められた時間を経過できること
■ そして、これらの機能(働き)を検証することが、この装置についての
当社の実務となります。
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乾熱滅菌器の温度データ
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>> 庫内に、被滅菌物がない場合(以下、無負荷と呼びます)と
被滅菌物がある場合(以下、有負荷と呼びます)で測定しました。
■ 当社の測定方法とデータをご紹介します。
▼ 測定方法とデータはこちらでご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2011/0331_110000.php
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物によって、到達時間が変わります。
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>> この様な無負荷、有負荷の傾向は、当社の今までの経験と非常に似て
いました。
□ 有負荷の被滅菌物の温度到達時間は、無負荷より相当遅れる
□ 被滅菌物の容積が大きいほど温度到達時間は遅れる
● 容量の大きなものでは、決められた温度で、充分な時間がとれずに
滅菌出来ない可能性があります。
▼ 同様の傾向を示すオートクレーブのデータは、コチラで
ご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2010/1202_110000.php
■ オートクレーブの実験の時でも、同じ様なことを思いましたが、
実際の被滅菌物の大きさや種類などで、滅菌の条件を決めることが
重要だと思います。
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やっぱり、データで安心できる。
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>> 装置を使用する環境で測定したこの様なデータを知ることで、装置を
安心して使うことができると思います。
●当社では、
フィールドでバリデーションの実務を行ってきたノウハウで、
どんな環境においても正しい数値をお届けし続けます。