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No.75 インキュベータの性能表記と実際の温度状態

■OQシリーズ■
空間の温度の偏り(所謂温度分布)が表すものと、実際の温度の状況の一例を
ご紹介します。


1.測定の方法

1.1 測定手順
測定は以下の手順にて実施しました。
 ① インキュベーターに温度センサ(9点)を設置
   (測定位置は次項参照)
 ② 庫内の温度が安定するまで待つ
 ③ 庫内の温度データを収集する(1分/回、30分間)
 ④ 収集したデータから、
  -1 温度分布精度(温度の偏り)
  -2 設定値と庫内温度の状況
  を確認する。
 【 検査点 】
  ・設定温度 : 35℃
  ・負荷物(内容物) : 無し
1.2 測定位置
HP4203.jpg

2.測定した結果(測定データのグラフ)

2.1 温度分布精度
7502.jpg
7503.jpg

■結果から、この装置は『±1.0℃』の性能を満たしているといえます。
2.2 設定値と使用時の規定値との関係
ある試験の培養条件の規定値が『34-36℃』の場合に、この設備を使用した場合、
規定値と実際の温度の推移をグラフで表すと以下のようになります。
7501.jpg
7503.jpg
※本ページでの算出結果は一例であり、差異の出方は機種・設定等により異なります。


▼関連「装置の実験データ」はこちら
 No.5 設定温度による温度のバラつき
 No.6 性能評価試験方法が新規格に移行
 No.8 恒温槽の非有効空間温度の実測
 No.27 バリデーションの実施内容 「恒温槽」
 No.28 気相での温度センサの熱応答速度(時定数)
 No.29 センサの仕様による温度変動の違い
 No.30 試験に用いる温度センサの時定数(実測結果)
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  メールマガジン第64号 [保管シリーズ]同じ装置でも評価結果の値が違う。なぜ?