No.79 マイクロプレートインキュベーターの温度分布
■OQシリーズ■
マイクロプレートを一定の試験温度にする、マイクロプレートインキュベーターの
各点で測定した結果を紹介します。
1.測定の方法
1.1 測定手順
測定は以下の手順にて実施しました。
① マイクロプレートインキュベーターのヒートブロックに温度センサを設置する。
② 温度設定値を『37℃』に設定して運転を開始する。
③ 温度が安定したら、1分おきに60分間の温度値を記録する。
④ 温度設定値を『68℃』に設定し、同様に測定を行う。
【 検査点 】
・マイクロサンプルインキュベータの設定温度 : 37 / 68℃
・測定点(位置数) 5箇所(四隅と中央付近)
1.2 測定イメージ(測定位置)
1.3 今回の測定に使用した機器類
●マイクロサンプルインキュベータ
・ウェル数96(12×8列)
・設定温度:37℃/68℃
●記録計(温度の測定)
・型式 :DR-230(横河電機製)
●PC(温度データの収集)
・データロギングソフトウェアはDAQWORX DAQ32Plus(横河電機製)
記録計で測定したデータを60秒おきにPCにて収集する。
●温度センサの設置場所
・マイクロサンプルインキュベータのヒートブロックの四隅と中央付近
・今回は無負荷にて測定。
2.測定した結果
■ 測定データとグラフ
■37℃設定時では、37.4℃を中心に±0.2℃の範囲で推移しています。
■68℃設定時では、グラフ上で37℃時に比べて温度幅が広く見えますが、
68.5℃を中心に±0.2℃と、37℃設定時と同じ温度幅内に収まっていました。
※本ページでの結果は一例であり、結果は機種・測定位置・温度等により異なります。
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No.61 オートクレーブでの熱浸透測定(実測結果)
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メールマガジン第110号[OQシリーズ]マイクロプレートの穴の位置により温度差があります