バリデーション関連メルマガ第111号[規格シリーズ]温度槽の評価規格改訂に伴い現場で考えておくべき事とは
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[規格シリーズ]温度槽の評価規格改訂に伴い現場で考えておくべき事とは
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今回は、規格シリーズの第二弾として、皆さんが頻繁に利用されている
温度槽に関わる規格が改訂される事で現場で考えておくべきことを
ご提案します。
【本 文】
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改訂される規格?
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>> 以前のメルマガでもご紹介しましたように、「JTM」という
業界規格が改訂されました。
⇒ この規格は、日本試験機工業会が発行する業界規格で、温度槽や
恒温恒湿室などを製造するメーカに適用されています。
●改訂される規格とは
□古い規格・・・JTM K01:恒温恒湿室の性能試験方法及び性能表示方法
↓
□新しい規格・・JTM K07:温度試験槽の性能試験方法及び性能表示方法
▼ 変更点の比較概要は、下記にてご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/12pdf.pdf
新旧JTM規格の試験の仕様及び試験項目の比較
■新旧の規格には、上記の様な違いがありますが、
現場ですべきことを考えるには「違いを見る」という視点から外れる
ことが必要だと思います。
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こんな視点で考えてはどうでしょうか?
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>> それは、
規格が変わった事で「今、何をしておけば良いのか」という視点です。
⇒この視点で考えると、
皆さんが使用されている温度槽を新旧どちらの規格基準で管理するか?
を決めることになると思います。
● 管理基準を決める時の留意点は?
□新しい規格の評価基準と表示方法を採用する場合では
→今までの蓄積されたデータが使えなくなるため、使っている
温度槽の良し悪しの判断が難しい(データの連続性がなくなる)
□古い規格の評価基準と表示方法を採用する場合では
→温度槽の更新をする時には、新しい規格での仕様(データ)のため
どの温度槽を選択して良いか判断が難しい
■ どちらの規格を採用するにしても、メリット・デメリットは
ありますので、皆さんの状況に見合った規格を採用することに
なると思いますが、これらへの対策は同じと考えます。
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現場でやっておくべき対策をご提案します。
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>> 新旧どちらの規格を採用する場合でも、やっておくことは同じです。
●それは、
今使っている温度槽を、新旧規格の両方の評価基準と表示方法の
データをとっておくことです。
※この測定は、当社のバリデーション支援業務としてお手伝い
しています。
▼当社の支援業務の詳細は、こちらからご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/setsubi_sochi_betsu/page_4.php
恒温槽の情報<バリデーションの実施項目/その内容>
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このテーマに関する「活えるメルマガ」があります。
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>> この改訂による「新旧規格で起こってしまうこと」「使用者への
影響」や「現場に起こる3つの疑問」をテーマとしてメルマガで
配信していますので少しは参考になると思います。
●各メルマガの本文にリンクしています。
□第 64号:同じ装置でも評価結果の値が違う。なぜ?
https://www.validation-wa-nks.jp/2010/0715_114000.php
□第105号:来年の3月1日から温度槽の性能試験・表示方法が
切り替わります!
https://www.validation-wa-nks.jp/2011/0526_113000.php
□第106号:温度槽の性能試験・表示方法に関するQ&A
https://www.validation-wa-nks.jp/2011/0602_113000.php