No.80 恒温槽の設定値を20℃⇔40℃に繰り返して変化させた時の測定結果
■OQシリーズ■
恒温槽の設定値を変化させ、それぞれ安定した状態での温度を複数回繰り返して測定した
結果を紹介します。
1.測定の方法
1.1 測定手順
測定は以下の手順にて実施しました。
① 恒温槽内に温湿度センサを設置する。
(今回は温度のみ結果に用いました)
②恒温槽の温度設定値を『20℃』に設定して運転を開始する。
③ 温度が安定したら、1分おきに5分間の温度値を記録し、この平均値を
測定結果とする。
④ 温度設定値を『40℃』に設定し、同様に測定を行う。これを6回繰り返す。
⑤ 1回目からN回目までの平均値をグラフにプロットする。
⑥ 6回目の平均値をこの装置での結果と推定(最良推定値)し、許容値
(最良推定値±0.1℃内)に収まる測定繰り返し回数を確認する。
【 検査点 】
・恒温槽の設定温度 : 20 / 40℃
・測定点(位置数) : 1箇所(槽内中央付近)
・測定繰り返し回数 : 6回
1.2 測定イメージ(測定位置)
※庫内は無負荷(棚板のみ設置)にて測定しました。
(温度ロガーの写真は(株)ティアンドデイ様のHPより引用)
1.3 今回の測定に使用した機器類
□ 恒温槽 (型式 MC-71)
サイズ:450×450×450mm
温度調節幅 :±0.5℃ 温度分布 :±1.0℃
□ 温湿度ロガー(温度の測定)
・型式 : RTR-53A (おんどとりJr)
・測定レンジ : 0~50℃
・精度 : ±0.3℃
※温湿度が記録できる機器ですが、今回は温度の測定結果のみを用います。
2.測定した結果
■20℃及び40℃設定で6回の測定を行い、それぞれの回数での平均値をプロットすると以下のグラフになります。
■6回測定した時の平均値を、今回の恒温槽の結果(最良推定値)としたとき、
±0.1℃内に収まったのは、20℃設定、40℃設定共に『4回目』でした。
※本ページでの結果は一例であり、結果は機種・測定位置・温度等により異なります。
▼関連「装置の実験データ」はこちら
No.81 恒温槽の設定値を20℃⇔40℃に繰り返して変化させた時の『水温』の測定結果
No.8 恒温槽の非有効空間温度の実測(実測結果)
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メールマガジン第112号[OQシリーズ]測定繰り返し回数(n)を考える