No.81 恒温槽の設定値を20℃⇔40℃に繰り返して変化させた時の『水温』の測定結果
■OQシリーズ■
前回の実験では、恒温槽の設定値を変化させ、それぞれ安定した状態での
『気中の』温度を複数回繰り返して測定した結果を紹介ししました。
恒温槽の設定値を20℃⇔40℃に繰り返して変化させた時の測定結果
今回は『ビーカ内の水温』を測定した結果を紹介します。
1.測定の方法
1.1 測定手順
前回と同じく、測定は以下の手順にて実施しました。
① 恒温槽内に温度センサを設置する。
(今回は防水タイプの温度センサ用いました)
②恒温槽の温度設定値を『40℃』に設定して運転を開始する。
③ 温度が安定したら、1分おきに5分間の温度値を記録し、この平均値を
測定結果とする。
④恒温槽内部の温度を一度低くし、再び『40℃』に設定し、同様に測定を行う。
これを6回繰り返す。
⑤ 1回目からN回目までの平均値をグラフにプロットする。
⑥ 6回目の平均値をこの装置での結果と推定(最良推定値)し、許容値
(最良推定値±0.1℃内)に収まる測定繰り返し回数を確認する。
【 検査点 】
・恒温槽の設定温度 : 40℃
・測定点(位置数) : 1箇所(槽内中央付近)
・測定繰り返し回数 : 6回
1.2 測定イメージ(測定位置)
※庫内は測定対象の負荷物(100mlの水+ビーカー)のみで測定しました。
(温度ロガーの写真は(株)ティアンドデイ様のHPより引用)
1.3 今回の測定に使用した機器類
□ 恒温槽 (型式 MC-71)
サイズ:450×450×450mm
温度調節幅 :±0.5℃ 温度分布 :±1.0℃
□ 温度ロガー(温度の測定)
・型式 : RTR-51A (おんどとりJr)
・測定レンジ : -60~155℃
・精度 : ±0.3℃ (-20~80℃)
2.測定した結果
■40℃設定で6回の測定を行い、それぞれの回数での平均値をプロットすると以下のグラフになります。
■6回測定した時の平均値を、今回の恒温槽の結果(最良推定値)としたとき、
±0.1℃内に収まったのは、『4回目』でした。
(ちなみに、前回気中で測定したときも4回目でした)
※本ページでの結果は一例であり、結果は機種・測定位置・温度等により異なります。
▼関連「装置の実験データ」はこちら
恒温槽の設定値を20℃⇔40℃に繰り返して変化させた時の測定結果
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