バリデーション@エヌケイエス株式会社 NKS

NKSバリデーション関連業務のエヌケイエス株式会社

ISO9001に準じた運用システム(QMS)でバリデーション(適格性評価)のサービスを専門にご提供

バリデーションに関する相談窓口
電話でのお問い合わせ
052-522-2184
メール送信フォームからお問い合わせ

バリデーション関連メルマガ第114号[OQシリーズ]測定繰り返し回数(n)を考える。[その3]

 ——————————————————————
 [OQシリーズ]測定繰り返し回数(n)を考える。[その3]
 ——————————————————————
  前回、前々回のメルマガでは、「測定繰り返し回数(n)を考える」
  として、恒温槽内を使った実験をお届けしました。
  今回は、別の機器「外側マイクロメータ」を使って、測定の繰り返し
  回数(n)を求める実験をご紹介します。
【本 文】
 ——————————————————————
  長さ計だったら(n)はどうなるのか?
 ——————————————————————
 >> 医薬品や医療機器の製造設備・装置は、現場でも、多くの機材や部材を
   組み立てて製作されています。
   そのため、その様な現場では組み立てに使われる機材、部材の長さを
   据付時適格性の確認(IQ)として、測定する必要が生じてきます。
  ■今回は、その現場で、精密な長さを測定する「外側マイクロメータ」を
   使った実験をしてみました。
 ——————————————————————
  バラツキの少ないデータでした。
 ——————————————————————
 >> この実験は、下記のデータに示しますように、既知のブロックゲージを
   外側マイクロメータで複数回測定するものです。
   
   ▼ 測定の条件や測定データはこちらでご覧頂けます。
     https://www.validation-wa-nks.jp/2011/0804_110000.php  
  ■この様に、バラツキの少ないデータで、測定回数n=1でも問題の
   ない結果だと思います。
 ——————————————————————
  測定回数(n)の差から言えること
 ——————————————————————
 >> 前々回、前回の恒温槽と今回の外側マイクロメータの実験結果からは
   測定対象によって、測定回数を考えることが必要だと言えるのでは
   ないでしょうか。
  ⇒二つの実験の大きな違いを考えると、下記の様な測定値に影響する
   要素の多少ではないかと思います。
   □恒温槽の場合は下記の様に要素の数が多いので⇒n=3以上
     要素:調節計の制御精度、恒温槽全体の制御の応答性、
        庫内の分布精度、測定に使ったセンサーの精度、
        記録計の精度、室温の変化・・・
 
   □長さ測定の場合は下記の様に要素の数が少ないので⇒n=1でOK
     要素:使用した外側マイクロメータの精度、室温の変化・・・
  ※上記の点を考慮して、
    測定回数(n)を考えていくことは出来ないでしょうか。
 ——————————————————————
  この推論は妥当か?
 ——————————————————————
 >> 次回は、別の装置・機器を使って実験することで、この推論を検証して
   みたいと思います。