バリデーション関連メルマガ第123号[OQシリーズ]温度センサー部の選び方-その1-
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[OQシリーズ]温度センサー部の選び方 -その1-
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最近お問い合せ頂いたDIN規格の、「テスト装置の温度センサーには、
白金抵抗体もしくは、サーミスターの使用が推奨され、温度感知の最長
時間は5秒間とする」という取り決めがありました。
この様な温度を測定する必要のある規格は、国内にもたくさんあります。
▼ それらの規格の違いはこちらでご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2011/10/20/tempsensor.pdf
今回は、これらの温度センサー部の2つの選び方をご紹介します。
【本 文】
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選び方①・・・規格で選ぶ。
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>> 上記のどの規格に準拠するということが明確であれば、
その規格に決められたセンサーを選ぶことになり、悩むことは
少ないと思います。
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選び方②・・・バリデーションの視点で選ぶ。
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>> バリデーションという観点から見ると、装置に期待する機能を確認する
ということになりますので、使用者がその機能を確認する為に妥当な
センサーを選ぶことになり、結構悩みが多い視点と思います。
ここで重要なポイントは、以下の様に考えます。
●ひとつ目:センサーを含めた測定システムの精度はどれぐらい必要か
●ふたつ目:測定システム全体の熱応答速度はどれぐらいが良いか
■ 次に、このポイントを具体的に考えてみます。
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まず、ひとつ目の測定システムの精度は
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>> バリデーション的には、「期待される結果」を妥当に評価できる精度の
測定システムを選ぶことが必要です。
具体的には、
「期待される結果」の値の1/2~1/10程度の精度を維持した
測定システムを選ぶということになります。
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次に、ふたつ目の測定システムの熱応答速度は
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>> これもバリデーション的にには、装置に期待される機能を検証できる
測定システムを選ぶということになります。
この言葉からだけでは、必要になる測定システムを具体的に選定する
ことは難しいと考えますので
⇒次回からのメルマガで、各種センサー部の熱応答性の実験データを
ご紹介しながら、測定システムを選ぶポイントをご紹介したいと
思います。
※ 次回は、センサー部(センサー+測定用メタル)の熱応答速度の
実験データをお届けする予定です。