バリデーション@エヌケイエス株式会社 NKS

NKSバリデーション関連業務のエヌケイエス株式会社

ISO9001に準じた運用システム(QMS)でバリデーション(適格性評価)のサービスを専門にご提供

バリデーションに関する相談窓口
電話でのお問い合わせ
052-522-2184
メール送信フォームからお問い合わせ

バリデーション関連メルマガ第124号[OQシリーズ]温度センサー部の選び方-その2-

 ——————————————————————
 [OQシリーズ]温度センサー部の選び方 -その2-
 ——————————————————————
 今回は、先週のメルマガでお届けしました規格によるセンサーの選び方に
 続き、センサーを選ぶ時に重要になるセンサー部(センサー+測定用メタル)
 の熱応答速度の実験データとセンサー部の選び方をご紹介します。
  ▼ 先週のメルマガはこちらでご覧頂けます。
   「センサー部の選び方 -その1-」
    https://www.validation-wa-nks.jp/2011/1020_113000.php 
【本 文】
 ——————————————————————
  温度センサーはT形熱電対が活躍しています。
 ——————————————————————
 >> 温度を測定する熱電対は、原理的に「点の温度」が測定できることや
   設置のし易さ等の特徴があるため、使用されることが多いセンサーに
   なります。
   その中でも、T形熱電対は他の熱電対に比べて高精度のため、
   現場では頻繁に使用されています。
  ▼ 温度に対する許容差(JIS C 1602)はこちらでご覧頂けます。
    https://www.validation-wa-nks.jp/2011/10/27/JISC1602-TC.pdf
  ■今回の実験では、使用頻度が多いT形熱電対の熱応答速度の
   データを測定することにしました。
 ——————————————————————
  4種類のセンサー部で測定しました。
 ——————————————————————
 >> 実験に使用したセンサー部は、先週のメルマガでご紹介しました
   規格が要求している「測定メタルを使ったもの」「使わないもの」
   の4種類です。
  
  ▼ 測定の条件や測定データはこちらでご覧頂けます。
    https://www.validation-wa-nks.jp/2011/1027_110000.php
  ● この様に、センサー部の違いによって、熱応答速度は大きな違いが
    あることが分かります。
  ※ 従って、現場で使うセンサー部は
    「そのセンサー部の熱応答速度」と「設備(装置)の用途」の相性に
    よって、選ぶ必要があります。
 ——————————————————————
  実際には、どのセンサー部を使うか考えてみます。
 ——————————————————————
 >> 具体的には、その設備(装置)に期待される機能の検証内容・方法に
   よって選ぶことになります。
  例えば、
   ■ ある温度を絶対に超えてはいけない機能を要求している装置では
   ⇒ 今回実験したものでは、熱応答速度が最も早い①②番を使うことが
     望ましいと思います。
   ■ 保管場所の平均値の記録が欲しい装置では
   ⇒ 今回実験したものでは、熱応答速度が最も遅い④番を使うことが
     良いと考えます。   
  ● この様に、今回の実験データを参考にしていただいて、皆さんの
    設備(装置)に期待していることに応じたセンサー部を選んで
    頂ければ良いかと思います。
 ——————————————————————
  もっと高い精度が必要になった・・・。
 ——————————————————————
 >> こんな時は、測温抵抗体を使っていただくことが妥当と考えます。
  
   測温抵抗体のどんなセンサー部を使ったらよいかを考える為に、
   今回の熱電対と同じ様な実験を行い、センサー部の熱応答速度の
   実験を行ってみます。
  ※次回は、測温抵抗体の熱応答速度の実験データをお届けする予定です。