バリデーション関連メルマガ第125号[OQシリーズ]温度センサー部の選び方-その3-
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[OQシリーズ]温度センサー部の選び方 -その3-
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先週は、T形熱電対の実験データから、皆さんの目的に見合った
センサー部を選び方をお届けしました。
▼ 上記のセンサーの選び方のメルマガはこちらでご覧頂けます。
「センサーの選び方-その1-」
https://www.validation-wa-nks.jp/2011/1020_113000.php
「センサーの選び方-その2-」
https://www.validation-wa-nks.jp/2011/1027_113000.php
今回は、熱電対と同じように、測温抵抗体の熱応答速度の実験
データから、どのセンサー部を選んだらよいか考えて見ます。
【本 文】
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測温抵抗体は高い精度を持っています。
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>> この測温抵抗体は、前回のメルマガでご紹介した熱電対の5倍ぐらい
の高い精度で、冷蔵倉庫や冷凍保管庫などの低温域の測定では、
抜群の能力を発揮しています。
▼ 測温抵抗体の温度に対する許容差(JIS C 1604)はこちらで
ご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2011/1102_111000.php
■ 今回の実験では、特殊なフィルムタイプの測温抵抗体センサーも
測定してみました。
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フィルムセンサーの応答速度にはビックリ!
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>> この測定では、測温抵抗体に余り使われない測定メタルを取り付けた
センサー部も実験の対象にして、全部で5種類のセンサー部で測定
しました。
▼ それらの詳細はこちらでご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2011/1102_110000.php
■ フィルムセンサーの熱応答速度は早くなるとは予測していましたが、
他のセンサー部との差が、これほど大きくなるとは驚きました。
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使える測温抵抗体センサーは1種類!
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>> 今回実験した5種類の測温抵抗体センサー部で、温度測定として使用
することが妥当と思われるセンサーは①の3.2φシースタイプの測温
抵抗体と考えられます。
その理由としては、
□ 余り、熱応答性が遅いもの(②④⑤)では、温度が平均化され
過ぎる。
□ フィルムセンサー(③)は、センサー部や導線部が潰れやすい
(断線し易い)ため使い勝手が悪い。
などが挙げられます。
●この様に、今回の実験データを参考にしていただいて、皆さんの
設備(装置)に期待していることに応じたセンサー部を選んで
頂ければ良いかと思います。
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実際の設備内の温度は?
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>> この様な熱応答速度の違いが、実際の設備(装置)の中の温度で、
どんな感じになるのか分かれば、センサー部の選び方がもっと
ハッキリしてくるのでは考えました。
※そこで、次回は、実際の設備(装置)の運転時の温度データをご紹介する
予定です。