バリデーション関連メルマガ第126号[OQシリーズ]温度センサー部の選び方-その4-
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[OQシリーズ]規格が要求する温度センサーの違いとその特性-その4-
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先週は、熱電対と同じように、測温抵抗体の熱応答速度の実験データから
皆さんの使用目的に見合ったセンサー部の選び方をお届けしました。
▼ 今までの「センサーの選び方」のメルマガはこちらでご覧頂けます。
「センサーの選び方-その1-」
https://www.validation-wa-nks.jp/2011/1020_113000.php
「センサーの選び方-その2-」
https://www.validation-wa-nks.jp/2011/1027_113000.php
「センサーの選び方-その3-」
https://www.validation-wa-nks.jp/2011/1102_113000.php
今回は、実験に使った熱電対のセンサー部で測定した冷蔵庫内の温度
データをお届けします。
【本 文】
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気になる「熱電対センサー部と庫内温度変化」の関係?
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>> 今回の実験では、熱電対センサー部の種類によって、熱応答速度が
結構違うことが分かってきました。
これらの熱電対センサー部の「熱応答速度の違い」が、
実際の設備の庫内温度の測定データに、どんな感じに影響するのか
興味が沸いてきました。
■ そこで、熱応答速度を測定した熱電対センサー部を使って、実際の
設備の庫内温度を測定してみることにしました。
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熱応答速度の遅いモノほど温度変化が滑らかになりました。
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>> 今回の実験は、庫内の同じ場所に熱電対センサー部を並べて置いて、
そこの温度の変化を記録しました。
▼ 測定の条件や温度データはこちらでご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2011/1110_110000.php
■ 上記の様に、熱応答速度の遅かった④の測定用メタルを使った
熱電対が最高温度と最低温度の差が最も小さくなる(温度の
変化が滑らかになる)ことが分かります。
⇒ 次に、
これらのセンサー部の特性を、どんな感じでバリデーションで
活かしていくか考えてみます。
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バリデーションでは「どのセンサー部」を使うのが良いのか。
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>> バリデーションのOQ(稼働時適格性の確認)として考えると
実際の装置のそのままの温度で装置の良し悪しを判断することが
大事だと考えますので
⇒ 今回の実験データでは、
最高温度と最低温度の差が最も大きい(温度変化の山が高く・
谷が深い)①の先端露出タイプを使用するのが良いと考える
ことができると思います。
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では、測温抵抗体のセンサー部ではどうなるのか?
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>> 測温抵抗体のセンサー部で測定した場合も、熱電対センサー部と
同様な結果になると想定できますが、
今回と同じ実験を行い、測温抵抗体の温度センサー部の温度変化を
確認してみることにします。
※次回は、測温抵抗体のセンサー部を使った実験データをお届けする予定です。