バリデーション関連メルマガ第127号[OQシリーズ]温度センサー部の選び方-最終-
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[OQシリーズ]規格が要求する温度センサーの違いとその特性-最終-
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先週は、今までの実験に使った熱電対を使った冷蔵庫内の温度データを
ご紹介しました。
▼ 今までの「センサーの選び方」のメルマガはこちらでご覧頂けます。
「センサーの選び方-その1-」
https://www.validation-wa-nks.jp/2011/1020_113000.php
「センサーの選び方-その2-」
https://www.validation-wa-nks.jp/2011/1027_113000.php
「センサーの選び方-その3-」
https://www.validation-wa-nks.jp/2011/1102_113000.php
「センサーの選び方-その4-」
https://www.validation-wa-nks.jp/2011/1110_113000.php
今回は、測温抵抗体センサー部を使って、前回と同様の測定を行ってみます。
【本 文】
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熱電対のセンサー部と同じ様な結果になりました。
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>> 今までの実験に使った5種類の測温抵抗対センサー部で、熱電対センサー部
と同様の実験を行いました。
▼ 測定の条件や温度データはこちらでご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2011/1117_110000.php
■ やはり、熱応答速度が最も早かったフィルムセンサーが、最高/最低
温度差が0.9℃と最も大きな値を示しました。
⇒ 次に、熱電対と同様に
これらのセンサー部の特性を、どんな感じでバリデーションで
活かしていくか考えてみます。
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バリデーションではどのセンサー部を使うのが良いのか。
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>> 熱電対の場合と同様に、バリデーションのOQ(稼働時適格性の確認)
として考えると、実際の装置のそのままの温度を確認することが大事
だと考えますので
■ 今回の実験のデータからでは、最高温度と最低温度の差が最も大きい
③のフィルムタイプを使用するのが良いと考えることになると思います。
● しかし、現場でのセンサー部の設置のし易さなどの使い勝手を考えると、
最高温度と最低温度の差が次に大きい①のPt3.2φのセンサー部を
使用することがベターと考えます。
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最後に、センサー部を選ぶ時の考え方は・・・。
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>> 今回お知らせしました様に、センサー部は色々の特性を持っていますので
どれを選んだら良いか迷うこともあると思います。
■ そんな時には
センサー部の特性になるこれらの実験データを参考にしていただき、
皆さんの装置に要求している機能をキチンと確認できると思うものを
最終的には選んでいただくことになると思います。
●当社では、
温度測定が不可欠なバリデーションのご要求を頂く時には、この様な
データを使って、ご要求のバリデーションに最適なセンサー部などを
ご提案しています。
また、フィールドでバリデーションの実務を行ってきたこの様なノウハウで、
どんな環境においても正しい数値をお届けする努力を続けています。