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バリデーション関連メルマガ 第132号 [OQシリーズ]pH計測定のポイント(応答遅れなど)

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 [OQシリーズ]見逃しがちなpH測定での注意点(応答遅れ)
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 今回は、130号でお届けした導電率計に引き続き、pH測定の
 ポイントをお届けします。
【本 文】
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  そもそもpH計(ピーエッチ計)とは
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 >> pH計は、ペーハー(水素イオン指数)を測定する機器で、物質の
   化学的性質の理解や化学反応を管理するために使用され、水を扱う
   ほとんどの工業など幅広い分野で活用されています。
  
  □ このpH計は、pH測定方法(JIS Z 8802)とpH標準液の規格
   (JIS K 0018~0023)の二つのJISによって規定され、pH電極は
    ガラス電極法に限定されています。
   
  □ また、pH値自体は、pHの標準液によって校正された(目盛り
    付けされた)pH計で測定された値と言えます。
 
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  pHセンサーの温度変化に対する特性を実験しました。
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 >> この実験では、同じ標準液の温度を変えて(40→10℃、10→40℃)
   測定し、温度変化時のpH値の動き方を調べています。
   
   ▼ 測定の条件や温度データはこちらでご覧頂けます。
     https://www.validation-wa-nks.jp/2011/1222_110000.php 
  ■ やはり、導電率計と同様に、温度の変化に対して、pH値が結構
    遅れて指示することが分かります。
   
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  正しいpH測定のポイント
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 >> 今回の実験から言えることは、サンプル液の温度の影響を極力無くする
   こと(小さくすること)がポイントになると言うことです。
  
   □ ポイント1:温度変化が回避できる場合
     恒温槽などで校正時・測定時のサンプル液の温度を25℃に安定
     できる場合は温度補償機能を使わないで測定する方法もある。
     (但し、温度補償機能の使用可否の切替ができる場合)
   □ ポイント2:温度変化が回避できない場合
     校正時、測定時にサンプル液の温度が一定に出来ないことが一般的
     だと思います。この時には、温度補償機能を使って測定しますが、
     ”実験結果にもあるように”約10secぐらいの経ってから測定する
     必要があります。
  ■ 但し、実際の測定では、温度の変化だけでなく、沸酸など電極に影響を
    与える液体の有無や電極の汚れなども影響することが考えられますので、
    こういったことを考慮することで正しい測定が可能になると考えます。
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  今年最後のメルマガをお送りします。
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 >> 今年も、皆様に支えられた一年になりました。本当に有難うございました。
   来年も、現場で実務を行っている立場だからこそ書ける、バリデーション
   に関するあれこれをレポートし、たまには役に立つ情報をお届けして
   いきます。
  ※ 来年も、宜しくお願い致します。