バリデーション@エヌケイエス株式会社 NKS

NKSバリデーション関連業務のエヌケイエス株式会社

ISO9001に準じた運用システム(QMS)でバリデーション(適格性評価)のサービスを専門にご提供

バリデーションに関する相談窓口
電話でのお問い合わせ
052-522-2184
メール送信フォームからお問い合わせ

No.109 磁力測定時の注意点

■今回は、マグネットバーに対するプローブの角度及び位置によりどのように
 変化するか、測定しました。

1. 測定の方法

1.1 測定対象の磁石(仕様)
 ・品名    : マグネットバー(Φ25mm×150mm)
 ・内蔵磁石 : Φ24mm×20mm  5個
 ・内蔵ヨーク : Φ24mm×2mm   4個  ・・・磁石と磁石の間に挟むもの 
 ・ケース材質: ステンレス SUS304
■内部は以下のような構造となっています。
HP10810.jpg
1.2 使用測定器
 ・ガウスメーター(テスラメーター)
  メーカ  :F.W.BELL
  型式   :6010
 ・使用プローブ
  トランスバース型(先端部が平らなタイプ)
1.3 測定方法
 測定は以下の方法にて実施しました。
 ①ガウスメーターの電源を入れ、ウォーミングアップ・ゼロ点調整する。
 ②測定対象の磁石(マグネットバー)にプローブを接触させる。
 ③磁束密度がピークを示す位置を基準にして、
  -1 プローブの角度を、0度/45度/90度に傾けて、測定する。
  -2 プローブの位置を、前後に2mmずつずらして測定する。
 【検査点】
  磁石との距離   :0mm (接触)
  磁石との角度   :0/45/90度
  ピーク位置からのズレ :-6~6mmまで、2mm毎に測定
  作業場所の温度 : 20℃
1.4 測定の状況
■ガウスメーターとマグネットバーの設置状態
HP10901.jpg
■プローブの角度及び前後の位置ズレによる変化の測定イメージ
HP10910.jpg

2. 測定の結果

■測定結果 [プローブ角度の違いによる測定値]

HP10930.jpg
■測定結果 [基準位置からのズレによる測定値]

HP10920.jpg


▼このページの「メルマガ記事」はこちら
 メールマガジン 第145号 [OQシリーズ]マグネットバーの表面磁力測定時の注意点