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No.110 異物除去装置(マグネットバー)の性能変化

■今回は、異物除去装置に使われるマグネットバーの加熱による劣化(磁力の減少)を測定しました。

1. 測定の方法

1.1 測定対象の磁石(仕様)
 ・品名    : マグネットバー(Φ25mm×150mm)
 ・内蔵磁石 : Φ24mm×20mm  5個
 ・内蔵ヨーク : Φ24mm×2mm   4個  ・・・磁石と磁石の間に挟むもの 
 ・ケース材質: ステンレス SUS304
 ■使用上限温度: 100℃
1.2 使用測定器
 ・ガウスメーター(テスラメーター)
  メーカ  :F.W.BELL
  型式   :6010
 ・使用プローブ
  トランスバース型(先端部が平らなタイプ)
1.3 測定方法
 測定は以下の方法にて実施しました。
 ①測定対象の磁石(マグネットバー)の磁力を測定する。
 ②マグネットバーを100℃のオイルバス(恒温油槽)に入れ、6時間加熱する。。
 ③オイルバスからマグネットバーを取り出し常温にしたあと、磁力を測定する。
 ④ 上記②③項を繰り返す。
 【検査点】
  加熱温度   :100℃ (マグネットバーの使用上限温度)
  加熱時間   :6時間
  磁石との距離   :0mm (接触)
1.4 測定の状況
HP11010.jpg

2. 測定の結果

HP11050.jpg


■測定の結果から
 ・100℃ 6時間の加熱により、14%もの磁力が低下しました。
 ・その後同様の温度、時間で加熱しましたが、数値変化は殆どありませんでした。


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 メールマガジン 第146号 異物除去に使われるマグネットバーの磁力は劣化します