No.115 圧縮空気の品質(油循環タイプのコンプレッサー)
1. 測定の概要
1.1 対象設備
□コンプレッサー (油潤滑タイプ)
メーカー:日立
型式 :0.4P-7S 60Hz(ベビコン)
1.2 使用した測定器
□パーティクルカウンター(微粒子計数器)
・・・空気中の微粒子数を数える。
□露点計
・・・ガス中の露点温度(水分量)を測定する。
(写真はヴァイサラ(株)様のHPより引用)
□水分量検知管/油分量検知管
・・・ガラス管内に水分/油分に反応、変色する薬剤が封入されたもの。
一定時間通気して、変色した量(長さ)から濃度を読み取る。
1.3 測定の方法
測定は以下の方法にて実施しました。
・微粒子濃度の測定
①検査箇所にパーティクルカウンターを設置する。
②バルブを開けてしばらく通気する。
③パーティクルカウンターで空気をサンプリングし、一定空気量中の微粒子数を数える。
(10回測定し、平均値を求める)
・露点温度の測定
④パーティクルカウンターに代えて露点温度計を取り付ける。
⑤数値が安定したら、露点温度を読み取る。
・油分と水分濃度の測定
⑥露点温度計に代えてガス検知管測定セットを取り付ける。
⑦油分の検知管を取付け、所定の時間通気する。
⑧検知管の変色量から、油分量を読み取る。
⑨水分量検知管に取替え、同様に所定の時間通気して、水分量を測定する。
【検査項目】
微粒子濃度 / 露点温度 / 油分量・水分量
1.4 測定の状況
[微粒子濃度の測定]
[露点温度の測定]
[油分量・水分量の測定]
2. 測定の結果
2.1 測定結果
・等級はJIS B8392-1:2003(ISO8573-1:2001)の規定による。
2.1 検知管の写真(水分量の測定、油分量の測定)
・各写真の上段が使用前、下段が使用後の検知管です。
変色している境目で数値を読み取りますが、水分の検知管は全て変色しています。
(測定上限値を超えている状態です)
[水分量の検知管]
[油分量の検知管]
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