バリデーション関連メルマガ第153号 圧縮空気の品質はどれぐらいのデータになる?(その2)
——————————————————————
圧縮空気の品質はどれぐらいのデータになる?(その2)
——————————————————————
今回は、前回のメルマガでお約束しました油循環式のコンプレッサーで
発生させた圧縮空気の品質データをお届けします。
【本 文】
——————————————————————
圧縮空気に油の混入あり?
——————————————————————
>> 油循環式のコンプレッサーでは、オイルを使って、「内部の潤滑」
「圧縮による熱の冷却」や「漏れ防止のためのシール(封印)」などを
行っています。
その為、吐出される圧縮空気の中には、オイルミスト(霧状の油)が
含まれてしまうと考えられます。
□ 当社のコンプレッサーは、年式も古い(使用期間が長い)ため
「油分」だけでなく、「固体粒子」「水分」のデータも悪いと想定
できるが、実際、どんなデータになるか測定したいと思いました。
——————————————————————
思ってた以上に汚れた圧縮空気だった。
——————————————————————
>> 前回の測定と同様、「固体粒子」「水分」「油分」の3つの項目を
測定しました。
▼ 測定方法とデータは、こちらでご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2012/0607_110000.php
今回測定した圧縮空気は、フィルターなどを通っていないため、
相当汚れた品質のデータになり、JISの品質等級としては「-・6・4」
に該当しました。
□ 実際の工場では、
コンプレッサーで作られた圧縮空気は、フィルターやエアードライヤー
等を通って綺麗なエアーになり、各配管を経由して製造現場の各ユース
ポイントに分配されています。
——————————————————————
圧縮空気の品質測定はユースポイント(使用場所)がベスト!
——————————————————————
>> 従って、コンプレッサーで作られた清浄な空気がユースポイントに辿り着く
までには、途中の配管内部の腐食などによって圧縮空気が汚れることも
考えられます。
■ この様に考えると、圧縮空気の品質測定は、できればユースポイント
近くで測定するのがベストだと考えます。
——————————————————————
現場で測定する当社ならではの工夫があります。
——————————————————————
>> お客様の現場でスムーズに測定ができる様に、例えば、
□ 固体粒子測定では「圧力が下がるような独自のサンプルセル」を
使ったり
□ また、露点温度測定では「圧力下で測定できるアダプター」を使う
など、当社ならではの工夫をしています。
■ このように、当社は、
フィールドでバリデーションの実務を行ってきたノウハウで、どんな
環境においても、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を
続けています。