バリデーション関連メルマガ第154号 圧縮空気の品質はどれぐらいのデータになる?(その3)
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圧縮空気の品質はどれぐらいのデータになる?(その3)
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今回は、前回、前々回のメルマガでご紹介しましたコンプレッサーで
発生させた圧縮空気を一般的なフィルターに通した時の品質データについて
ご紹介します。
【本 文】
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実際に、圧縮空気はどれぐらい綺麗になるのか?
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>> 前回のメルマガでご紹介した様に、コンプレッサーで作られた圧縮空気は
フィルターやエアードライヤー等を通って綺麗な空気になります。
□ ここで使われるフィルターなどが、実際どれぐらい圧縮空気を
奇麗にできるのか気になってきました。
■ そこで、一般的なフィルターを使って、どれぐらいの綺麗さに
なるのか調べてみることにしました。
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「固体粒子」は思った以上に少なくなりました。
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>> 今回の実験は、このメルマガでご紹介しました2つのコンプレッサーで
発生させた圧縮空気を一般的なフィルターを使って実験しました。
▼ 測定方法とデータは、こちらでご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2012/0614_110000.php
□「固体粒子」の数は、最大で「1/3000」と驚くような結果に
なりましたが「水分」「油分」は目立った変化はありませんでした。
■ この圧縮空気のJISの品質等級は
・前々回紹介した圧縮空気は「-・6・4」→ 「2・5・4」
・前回紹介した圧縮空気は 「-・6・4」→ 「2・6・4」
に該当しました。(上記”-”は、汚れが規定外)
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この実験結果から、フィルターの取付に関するポイントを考えました。
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>> フィルターを有効的に使うには、フィルター取付時に、二つのポイントが
考えられます。
□ 目的に合った品質を確保するため、使用する空圧機器から
できるだけ近くに取り付ける。
□ フィルターと空圧機器の間は、不純物の発生しない配管材料を
使用する。
また、
□ フィルターの交換や掃除のし易い位置に取り付ける。
□ 容器が変質しないように、直射日光の当たる位置には取り付けない
なども重要なポイントと思います。
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空圧機器の近く(ユースポイント近く)で測定することがベスト!
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>> 前回のメルマガでも記しましたが、
圧縮空気は、空気を奇麗にするフィルターなどから遠くなればなるほど
配管内部の汚れなどで品質が低下することが考えられますので
□ 圧縮空気の品質を測定する場所は、圧縮空気を使用する空圧機器の
近く(ユースポイント近く)で測定するのがベストと考えます。
■ 当社は、
フィールドでバリデーションの実務を行ってきたノウハウで、どんな
環境においても、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を
続けています。