バリデーション関連メルマガ第157号 風速測定方法の改善効果!
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風速測定方法の改善の効果!
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今回は、前回のメルマガで分かりました『[風量計の値]と[風速計からの
算出風量の値]の差』の改善効果をご紹介します。
(但し、整流板の準備不足のため、厚みの実験は未実施です。)
今回の実験は、この差の原因が「整流板を使った装置」や「風速測定のやり方」
に問題(課題)があると思われますので、ここをポイントにして確認しました。
【本 文】
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風速測定の位置に注目しました。
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>> [風量計の値]と[風速計からの算出風量の値]の差がでる要因は、
ダクト配管の断面積は一定のため、平均風速の値が大きいほど風量が
大きくなることになります。
※ 計算式: 風量 = 平均風速 X 断面積
そこで、より風速が安定する状態を作ろうと考え、ダクト配管の長さに
注目して実験しました。
■ 具体的には、
整流板から遠くなる測定位置で風速を測定して、送風機の定格の
風量にどれだけ近づくか確認することにしました。
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送風機の定格に近い値まで改善できました。
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>> 風速の測定場所を変えるため、二通りのダクト配管の長さで調べました。
①整流板の下流に、 600mmのダクト配管を接続する
②整流板の下流に、2,400mmのダクト配管を接続する。
▼ 測定方法とデータは、こちらでご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2012/0705_110000.php
■ 実験結果の様に、
整流板から遠くなる「② 2,400mmのダクト配管を接続する」
と送風機の定格値(2m3/h)とほぼ一致することが分かりました。
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こんなやり方も良いと思います。
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>> この実験をもとに、使い易い装置「名づけて、測定ダクト」を考えて
みました。
▼ その「測定ダクト」は、こちらでご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2012/0705_110000.php#a
■ 今回の実験で、
風速の測定には色々な条件が絡み合うため「風速の測定は難しい」
と思い知らされました。
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できれば、風量計を使うと良いと考えます。
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>> 風量計が設置〈できる〉〈できない〉等の現場の状況にもよりますが、
できれば「風量計」を使って測定した方が、容易に正しい風量が得ら
れると考えます。
※ 次回は、この風量計用の「自作した測定ダクト」の風量への影響を
お届けしたいと思います。
■ 当社は、
フィールドでバリデーションの実務を行ってきたノウハウで、どんな
環境においても、お客様に満足して頂ける作業をお届けする努力を
続けています。