No.127 シリンジポンプの吐出速度の測定
1. 測定の概要
シリンジポンプに水を入れたシリンジをセットし、吐出量を連続的に測定することで、シリンジポンプが一定速度で吐出できることを確認します。
1.1 測定対象
□シリンジポンプ
・TE-331S (テルモ社製)
・流量設定範囲 : 0.1~150.0ml/h(0.1ml/hステップ)
・流量精度 : 機械精度 ±1%以内
シリンジを含む精度 ±3%以内
・シリンジサイズ : 10/20/30/50ml (今回は50mlのシリンジでテスト)
1.2 使用した測定器
□電子天秤
・型式 : AG285 (メトラー・トレド製)
・秤量 : 210/81g (最小目量:0.1mg/0.01mg)
□ストップウォッチ ・・・吐出時間の測定用
1.3 測定の方法
①電子天秤に水測定用の容器を設置する。
②水温を測定し、水の密度を求めた後、シリンジを水を満たし、シリンジポンプに
設置する。
③シリンジポンプの吐出速度を『150ml』にセットし、運転を開始する。
④時間測定を開始し、シリンジポンプからの吐出量(質量)を一定時間毎に測定する。
⑤上記測定を『15ml』の吐出速度でも同様に行う。
⑥測定した質量を水の密度で除して、容積を求める。
【検査項目】
設定する吐出量:150ml/h、15ml/h
1.4 測定の状況
2. 測定の結果
一定時間毎の吐出量の推移は以下のようになりました。
□それぞれの流速での測定値をグラフにすると以下のようになります。
・いずれの流量設定においても、対象機器は精度(設定速度±3%)を満たすことがわかりました。
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