バリデーション関連メルマガ第166号 試験室等で使われているキッチンタイマーの正しい取り扱い方!
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試験室等で使われているキッチンタイマーの正しい取り扱い方!
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試験室や実験室でのバリデーション作業時に、お客様から、タイマーや
ポータブル温度計等の「正しい取扱い」などのお問い合せをいただくことが
ありますので、
「これらの機器の正しい取扱い方」について、実験のデータを使う等
当社なりの視点でご紹介したいと思います。
今回は、試験時間などを知らせる用途で頻繁に使われているキッチンタイマー
を取り上げます。
【本 文】
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試験時間の開始・完了を知らせるためにキッチンタイマーが使われています。
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>> ご存知のように、このキッチンタイマーは、調理時間の目安とするための
タイマーで、設定時間が経過した後にブザーがなるモノです。
□ このキッチンタイマーの仕様には、「周囲の温度により若干の差が
あります」と注意書きがあるものがあります。
■ この若干の差がその取扱いや試験に影響しないかどうか気になり、
調べてみることにしました。
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試験には、問題にならない差と思います。
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>> 今回の実験は、環境温度を変えて、「設定時間」と「標準の時間」との
差を測定しました。
▼ 測定方法とデータは、こちらでご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2012/0913_110000.php
■ 実験を行った「0~40℃」の範囲では、極めて、小さな差であること
が分かりました。
例えば、20℃では、「5分」測定で、 +0.08秒、
「30分」測定で、+0.03秒となりました。
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この結果から、キッチンタイマーの取り扱い方を考えてみました。
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>> まず、(上記実験より)一番心配していた周囲温度による誤差は
一般的な使用条件(0~40℃)では気にするレベルではないといえます。
■ よって、キッチンタイマーの取扱い方は、以下の様な使用上の注意点を
キチンと守ることと思います。
①急激な温度変化を与えない
直射日光が当たるところや暖房器具の近くでは使用しない
②一般的には、防水性ではないので、「水が直接かかるところ」や
「湿気の多いところ」では使用しない。
③電気製品ですので、強い磁気があるところ、ほこりや油が多く
かかるところでは使用しない。
等になると考えられます。
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次回は、ポータブル温度計を取り上げます。
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>> この実験をしたことで、試験室・実験室などで使っている試験を補助する
機器もその性能や使用上の注意点を理解して取り扱うことが重要だと
感じました。
次回は、試験で重要な温度を測定するポータブル温度計を取り上げ、
どんな取り扱い方をするのがベストなのか実験等で調べてみます。
■ 当社は、
フィールドでバリデーションの実務を行ってきた測定のノウハウで、
どんな環境においても、お客様に満足して頂ける作業をお届けする
努力を続けています。