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No.130 温度計の挿入長による表示温度の差(熱電対タイプ)

1. 測定の概要

携帯型(ポータブル)タイプの温度計の温度センサーを、恒温水槽内に浸す長さ(挿入長)を変化させたときに、指示値がどのように変化するかを確認します。
1.1 測定対象
 □温度計(熱電対タイプ)
  ・型式     : AD-5605C (エー・アンド・ディ製)
  ・測定範囲  : -50~350℃
  ・精度      : ±0.8%rdg 又は ±0.8℃の大きい方
  ・温度センサーは、φ3mmの先細型

 ※熱電対温度センサーの構造
 HP13000.jpg
1.2 測定の方法
 ①恒温水槽にPPボールを浮かべる。
  (槽表面からの放熱を防止し、槽内温度を均一にする)
 ②恒温水槽の温度を30℃に設定して運転を開始する。
 ③恒温水槽の温度が安定したら、温度計の温度センサーを水面から10mm挿入し、
   温度を読み取る。
 ④同様に温度センサーを10mmおきに挿入し、温度を読み取る。
 
 【検査項目】
  設定する温度 : 30℃ / 60℃
  測定する挿入長 : 10mm~100mm (10mmおき)
1.4 測定の状況
HP13001.jpg

2. 測定の結果

HP13050.jpg
□それぞれの測定値をグラフにすると以下のようになります。
HP13051.jpg


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 メールマガジン 第168号 試験室等で使われているポータブル温度計の正しい取り扱い方!その2