No.132 棒状温度計の浸没条件による取り扱いの違い
浸線(浸没線)付き温度計の浸没条件による分類
ガラス製の棒状温度計は、温度を測る場合に測定対象に何処まで浸没(挿入)させるかにより、以下の3つの種類がある。
誤った使い方をすると温度計の示す値に差が出てくるため、これらはそれぞれの種類に合った使い方をすることが重要です。
a.完全浸没(図のa)
温度計全体を測る温度に保つ状態をいう。
(例)気温を測る板付温度計
b.全浸没(図のb)
球下端から感温液の示す値(水銀・赤色液などの柱頭部)までを、測る温度に保つ状態をいう。
(例)浸没線のない一般の温度計は、この状態で測る
→実験データ No.131 br>で使ったのはこのタイプの温度計です。
No.131 棒状温度計の挿入長による表示温度の差(赤色液タイプ)
c.部分浸没(図のc)
『浸没線』という線があり、その線までを図る温度に保つ。(水銀温度計のみ)
上記a.~c.の使用時の図を以下に示します。
■各種棒状温度計の測定時の状態図
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