No.136 機器内に窒素ガスを通過させたときの油分変化の検証
1. 測定の概要
圧縮空気の品質測定に使用する機器内に、結構汚れた(濃度が高い)圧縮空気を
通気した後、清浄なガス(窒素ガス)を通気した場合に、付着油分がどのように変化
するか確認します。
1.1 測定対象
□圧縮空気の品質測定セット(油分量)
〔使用する検知管〕
・メーカ 光明理化学工業
・測定範囲 0.3~5mg/m3 (油分量)
・型式 602SP
□窒素ボンベ(純度 99.5vol%以上)
1.2 測定の方法
<汚れた圧縮空気の油分量の測定>
①コンプレッサーに圧縮空気の品質測定セットを設置する。
②測定セットに検知管を取り付け、規定圧力・時間で通気を行う。
③規定時間が経過したら検知管を取り外し、数値を読み取る。
油分により検知管が黄色→淡い水色に変色するので、その境界を読み取ります。
(2.項写真A)
<清浄なガスを通気>
④次に、窒素ボンベに測定セットを取り付け、一定時間(5~15分)通気します。
<清浄なガスを通気した時の油分量の測定>
⑤次に、測定セットに検知管を取り付け、規定圧力・時間で通気を行う。
⑥規定時間が経過したら検知管を取り外し、数値を読み取る。(2.項写真B)
【検査項目】
測定する項目 : 油分量
清浄ガスを通気する時間 :5/10/15分
1.3 測定のイメージ
2. 測定の結果
コンプレッサでの測定(写真A)後、窒素ガスのボンベに接続して一定時間通気し、
その後測定した結果(写真B)は以下のようになりました。
※今回の測定では、15分間通気した後で、油分による変色が見られない(検出できていない)ことが分かりました。
▼このページの「メルマガ記事」はこちら
メールマガジン 第174号 測定器内に窒素ガスを通過させたときの油分変化の検証! br>