バリデーション関連メルマガ 第174号 測定機器内に窒素ガスを通過させたときの油分変化の検証!
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測定機器内に窒素ガスを通過させたときの油分変化の検証!
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今回は、微量の油分が残留した測定機器内に窒素ガスを一定時間通過させて、
機器内の微量油分量の変化のデータをご紹介します。
【本 文】
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微量な残留油分を清浄な窒素ガスでキレイになるのか?
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>> 残留油分を吹き飛ばすために使用する窒素ガスは、実際の測定現場で
簡単に入手できる一般用途向けのものを使うことにしました。
この窒素ガスは、純度99.5%以上で、油分、固体粒子、水分など
測定に影響を及ぼさないものです。
■ 今回は、この窒素ガスを測定機器内に一定時間通過させて、機器内の
微量の油分を吹き飛ばすことでど、れぐらいキレイにできるのか実験
で調べました。
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窒素ガスを通すことが結構効果があることが分かりました。
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>> この実験は、窒素ガスを一定時間(5~15分間)通過させて、残留する
油分の変化を調べました。
▼ 測定方法とデータは、こちらでご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2012/1108_110000.php
■ 結果、窒素ガスを「15分間通す」ことで、油分の残留が測定に
問題ないと思われるレベルになることが確認できました。
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しかし、「15分」でキレイにならない場合もあるかも!?
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>> この実験から、汚れがひどい圧縮空気を測定してしまうと、測定器内には
実験結果よりも多くの油分が残留することが想定できます。
この場合、同様な窒素ガスで残留油分を吹き飛ばす処置をしても、油分
が残留して、次回の測定に影響することが考えられます。
□ そこで、圧縮空気の品質測定前に、測定に影響しそうな油分量が残って
しまうかどうかを確認することも必要だと考え、簡易の油分測定キット
を作ってみました。
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次回、圧縮空気の油分が簡易に測定できるキットをご紹介します。
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>> この「簡易測定キット」と「通常の測定機器」で測定したデータを比較し、
その有効性も確認したいと思います。
※ 当社は、
フィールドでバリデーションの実務を行ってきたこの様な測定の
ノウハウで、どんな環境においても、お客様に満足して頂ける作業を
お届けする努力を続けています。