バリデーション関連メルマガ 第176号 圧縮空気の品質測定用減圧用チューブ内の付着汚れの影響!
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圧縮空気の品質測定用減圧用チューブ内の付着汚れの影響!
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今回は、前回お約束したテーマの実験機材の調達が間に合わなくて、
急遽テーマを変えてお届けします。
今回ご紹介するテーマは、圧縮空気内の固体粒子を測定する減圧用チューブ
に付着した汚れに関するデータです。
【本 文】
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測定用減圧チューブ内にチリなどの固体粒子はどのぐらい残留するのか?
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>> メルマガの173号では、油分(オイルミスト)の残留について実験し、
検知管の測定限界(0.3mg/m3)以下ではありますが、微量の油分が
残留することが分かりました。
■ 今回は、同様に、圧縮空気の固体粒子の測定に使う減圧用チューブ内
の固体粒子残留の度合いについて実験を行います。
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チューブ内の汚れは数分でキレイになりました。
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>> この実験は、固体粒子を多く含んだ汚れた圧縮空気を”長さ20m”の
チューブを使って測定し、次に、同じやり方で、固体粒子が無い清浄な
窒素ガスを測定して、チューブ内の固体粒子の残留の度合いを調べました。
▼ 測定方法とデータは、こちらでご覧頂けます。
https://www.validation-wa-nks.jp/2012/1122_110000.php
■ この実験では、10分程度窒素ガスを流すと、測定には殆ど影響が
無いほど減圧チューブ内がキレイになることが分かります。
また、この実験では、もう一つ興味深いデータも採れました。
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キレイなチューブにするには流量値が鍵になっています。
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>> 今回の実験データでは
○ 測定流量が3l/minでは、2~3分で固体粒子数の減少量が鈍く
なります。
○ その後、測定流量を5l/minにすると、また急激に固体粒子が減少
しています。
→ これは、測定流量が3l/minでは、固体粒子の測定ラインに、排出口から
空気が混入しているため、固体粒子数の減少が止まったと想定できます。
■ 今回の測定では、測定流量を3l/min→5l/minを増やすことで空気
(汚染物質)の混入防止につながったと考えられます。
※ 当社は、
フィールドでバリデーションの実務を行ってきたこの様な測定の
ノウハウで、どんな環境においても、お客様に満足して頂ける作業を
お届けする努力を続けています。
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次回は、現場で簡単に油分を測定する業務もご紹介します。
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>> 次回は、前回お約束しましたテーマ”「油分簡易測定キット」内にエアー
を通過させた時の油分変化”をお届けします。
また、この実験結果をもとに、新しくお届けする業務についてもご紹介
します。